スピーチが成功した証拠とは?

あっという間に1月も下旬。

年の初めにあたり、
スピーチが上手くなりたい
と、今年の目標を立てた
という方もいらっしゃることでしょう。

では、
何をもって「スピーチが上手くなった」
と言えるのでしょうか。

そのスピーチが
上手いか、上手くないか。
伝わったか、伝わっていないか。

これは
なんとなく手ごたえがあるだけで、
売上高のようにはっきりと数字が
見えるわけではないので、
改めて考えてみると難しいですよね。

今回は
スピーチが伝わったかどうか、
上手になったかどうかの指標について
お伝えします。

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年末から年始にかけての
スピーチコンサルティングでは、
クライアントの方々に対して
年頭所感のスピーチをするための
トレーニングを行いました。

トップが発信する年頭所感は、
昨年を総括し、
今年の企業のあり方・目標を
社内外に示す羅針盤のようなもの。

中には、
大雪の影響で新幹線が大幅に遅れるという
状況にも関わらず、
3時間以上かけて遠方から
来てくださった方もいました。

皆さん、
年始のスピーチがいかに重要か、
よく理解されていらっしゃるのです。

そして、
1月半ばを過ぎると、
クライアントの方々から
スピーチ後の報告が続々と届きました。

 あるメーカーの経営者は、
「思いをしっかり表現できた実感がある」

あるグローバル企業のエグゼクティブは、
「非常に興味深く聞いていただいた」

ある学校法人の経営者は、
「想像していたよりも
聞いていた職員たちの反応がよかった」

と、おっしゃってくださいました。

スピーチが上手くいった手ごたえ、
スピーチの成功の定義は、
人それぞれ。

あなたにとって、スピーチの成功とはなんでしょう?

私がお薦めする
スピーチが上手くいったかどうかの指標は、

スピーチ後、聞き手から質問が続くこと

です。

あれもこれも伝えたいという気持ちが先走って、
スピーカーが語りすぎると、
聞き手はおなか一杯。
聞く意欲が失せてしまいます。

それよりも
あえて質問が出る程度にしか語らず
スピーチを終える。

そうすると、
聞き手はより興味をもってくれます。
聞く意欲がわいたところで、
さらに深く説明すればよいのです。

腹八分とはよく言ったもので、
スピーチも腹八分。

この話をもっと詳しく聞いてみたい
と、聞き手に思ってもらえるような
余韻を意識しましょう。

今年は
「聞き手から質問がくるスピーチ」
を目指してみてくださいね。