10月10日に公示される衆議院総選挙を前に、
選挙戦から学ぶ
ビジネスで使える自己表現のポイントを
2回に分けてお伝えしています。
前回述べた1つ目のポイントは、
「名乗り方」でした。
今日は後編として、
2つ目、3つ目のポイントについてお伝えします。
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「実物より良すぎる」写真に注意
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選挙の場合は、
実物を見るよりも先にポスターで
候補者の顔を認識することがほとんどです。
しかし、「あれ?ポスターと実物が違う」と
感じたことはありませんか。
有権者に少しでもいい印象を与えたいと
写真に手を加えた結果でしょうが、
違和感を与えては逆効果です。
ビジネスパーソンなら、
このポスターにあたるのは、
SNSやブログなどで公開している自分の写真です。
いいところを見せたいというのは
人間の自然な心理ですが、
そればかりでは「これって本当?」と、
見る人は不信感を抱きます。
今は編集ツールやアプリで
素人でも簡単に
写真を加工できるようになりました。
しかし、これもやりすぎはNGです。
自分に不都合なことは隠そうとする人
虚勢を張る人
という印象を与えることになります。
自分がどんな写真をアップしているのか、
客観的にチェックしてみてくださいね。
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キーフレーズでチャンスをつかむ
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各政党や候補者にはブレーンがつき、
訴えたいことを様々な角度から
ブラッシュアップしていきます。
その一つが「キーフレーズ」です。
「キーフレーズ」とは
いつまでも印象に残る言葉のこと
を言います。
これは、
短く覚えやすい言葉で、
しかも有権者の興味を引くよう
工夫されています。
例えば今回の選挙では、
自民党総裁の安倍晋三氏は
「この国を、守り抜く。」
出典:http://www.tokyo-np.co.jp/
(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201709/CK2017092902000113.html)
希望の党代表の小池百合子氏は
「さらば、しがらみ政治」
出典:https://www.jiji.com/
(https://www.jiji.com/jc/p?id=20170927102913-0025089905)
というフレーズを打ち出していますね。
いいなと思ったフレーズを参考に、
自分のキーフレーズを決めましょう。
キーフレーズを考えることで、
自分は何をしたいのか
会社や取引先にどんな利益をもたらすことができるのか
を明確にできます。
さらに
一瞬で言いたいことを伝えられる
キーフレーズがあれば、
どんなときでもビジネスチャンスを
つかむことができます。
「それってどういうこと?」と、
相手が興味を示したらしめたもの。
後から詳しく説明すればいいのです。
ですから
あれもこれもと欲張らず、
13文字以内にまとめることがポイントです。
この手法は
プレゼンやスピーチのときにも役立ちます。
あらかじめ話す内容のタイトルを
13文字以内で考えておけば、
「何を話せばいいか分からなくなった!」
という事態になっても大丈夫なのです。
いよいよ始まる選挙戦。
各政党・候補者の政策はもちろんですが、
選ばれるためにどんな手法を使っているのか
という点でも注目してみてくださいね。