結婚式スピーチを甘く見てはいけない理由(新郎&親族編)

2月も半ばを過ぎました。
春の訪れが待ち遠しくなる季節ですね。

前々回のブログで、
結婚式スピーチを甘く見てはいけない
という話をお伝えしました。

特に、
主賓として挨拶をすることが多い
経営者にとって、
結婚式スピーチは
社外からの評判をあげるチャンス
社員からの信頼を高めるチャンス
そしてリクルートのチャンス。

そのチャンスを活かすポイントを
ご紹介いたしました。

そのブログをご覧になった方から
質問をいただきましたので
今回は、その質問にお答えします。

 

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スピーチの真の目的を考える
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寄せられた質問はこんな内容。

「祝辞の重要性を聞いてなるほどと
 思いました。
 実は来年、息子が結婚します。
 新郎スピーチや新郎の父スピーチの場合は
 どうですか?ポイントは同じですか?」

ご質問ありがとうございます。
そして、
息子さんのご結婚おめでとうございます!

新郎スピーチや
新郎の父が行う親族代表のスピーチ。
どちらのケースも
経営者の祝辞同様にもちろん大事です。

これまでにスピーチコンサルで
新郎スピーチをトレーニングした
クライアントには、
こんな方々がいらっしゃいました。

・新郎は初婚。新婦が再婚で子連れという
 カップルの新郎スピーチ。

・新郎が新婦の22歳年下という
 カップルの新郎スピーチ。

・新郎が日本人、新婦が外国籍という
 カップルの新郎スピーチ。

一方、親族代表スピーチをトレーニングした
クライアントはこんなケースでした。

・息子の結婚に新郎母が反対しているケース。

・新郎の父が亡くなっていて
 叔父が代理のスピーチをするというケース。

つまり、これまでトレーニングをした方々は
いわゆる「ちょっと訳あり」な場合でした。

前々回のブログで、
結婚式スピーチの「目的」を
よく考えることが大事だとお伝えしました。

まず目的を明確にしてから戦略を立て、
ポイントをトレーニングする。
それが、スピーチがうまくいくコツです。

経営者の場合、
目的は社内外の評判と信頼を高めることです。

では、
新郎や親族代表のスピーチの目的は
なんでしょうか。

それは応援者をつくることです。
「ちょっと訳あり」なら、なおさらです。

一例として、
新郎が初婚で新婦が再婚。
新婦には小学生のお子さんが
いらっしゃるという
Kさんのケースについて書きましょう。
(ご本人からご許可をいただきました)

今回のケースでは、
新郎Kさんがスピーチを行う真の目的は

・心配している新郎新婦の親族を
 安心させること。

・多感な時期である再婚相手のお子さんも喜ぶ
 スピーチをすること。

・結婚式後、
 家族として仲良く楽しい毎日が送れるような
 関係を築くこと。

この3つです。

Kさんは、結婚式の6カ月も前から
スピーチトレーニングを開始。
原稿の推敲を何度も重ねました。

Kさんは東京ではなく地方在住のため、
スカイプを使ったトレーニングを
何度も行いました。

あるときは、
マイクを使って声が出せるようにと
一人でカラオケボックスから
スカイプをつないで
トレーニングなさいました。

そのご本人の真剣な姿に、
私も応援モード全開で
ご指導させていただきました!

そして結婚時当日。

式の最後を締めくくる新郎スピーチのあと
「感動した!」
「心からおめでとう」
「立派な式だった」
「安心できた」
という祝福の声が続々と上がったのです。

実は
結婚式前は、
新婦の親族や新郎の友人の中に
「子どもとはうまくやれるのか」などといった
不安を口にする人もいたそうです。

しかし、
当日の新郎スピーチで周囲の評価は一変。

「あなたのファンになった」
とまで言う参列者や、
号泣した友人もいらっしゃったそうです。

そして、新婦のお父様からは、式の後に
「子どものことを考え
 盛り立てくれてありがとう」
と言われたそうです。

こういうご報告を伺うときが、
スピーチコンサルという立場で
皆様とお仕事をさせていただくことに
幸せと誇りを感じる瞬間です。

結婚式というスタートで
スピーチを武器に成功したKさん。
結婚式後こうおっしゃっていました。

「人生の大事な場面には、
 自分の意志を表明する場、
 つまりスピーチをするチャンスが
 与えられているものなのですね」。

人生の大事な場面は人それぞれです。
今回のような結婚式。
会議でのプレゼン。
お客様との商談……などなど。

どのような場面であっても
大事な場面で
人生を切り拓く武器となるのが
スピーチなのです。

人前で伝えるすべての人に
スピーチという武器を有効に使ってほしい。
そう願っています。

 

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あとがき
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「バエッテタ、バエッテタ」

先日、大学で私が担当している
「マスメディア」をテーマにした
講義でのことです。

ディスカッション中、
教室の中を回りながら
学生同士の会話を聞いていたところ、
聞きなれない単語が
耳に飛び込んで来ました。

「バエッテタ、バエッテタ」

ヒトは耳から入った音を
文字に変換して意味を捉え
コミュニケーションするものですが、
この聞きなれない音の文字変換が
私にはすぐにはできず、
脳が一瞬フリーズ(゚-゚;)

そもそも
この音は漢字なのか?
ひらがななのか?

女子学生が笑顔で口にしたセリフなので
ポジティブな意味ではあるのだろう
と思いつつ……。

数秒後。
前後の話の流れから

漢字変換を理解しました。

あ~、そういうことか!

言葉は生き物だなぁ、とつくづく思います。
こうした若者の言葉の乱れを
嘆く声もあるけれど、
新しい言葉を生み出していくという
若者の言葉のセンスである、
ともいえますよね。

え?
「バエッテタ、バエッテタ」
はどんな意味かって?
気になった方は「ばえる」で
調べてみてください(笑)。

 

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