NHKが使った正統派の注意喚起表現とは

毎日暑いですね。
気象庁によりますと、
今年の夏は平年より暑くなるとのこと。
メディアでも連日
猛暑のニュースを伝えています。

この一連の報道のなかで
気になる表現を耳にしました。
皆さんにもシェアいたしますね。

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「命に関わる危険な暑さ」とは?
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7月18日13時のNHKのニュース。
トップニュースは
暑さにかかわるニュースでした。
そのなかで「おや?」と
気になることがありました。

とても暑いということを、
聞きなれない言い方で伝えていたのです。
同じニュースをご覧になっていた方も
いらっしゃるかもしれませんね。

どんな表現をしていたか
覚えていらっしゃいますか?

「各地で命に関わる危険な暑さに
 なっています。
 熱中症に厳重に警戒してください」

という原稿でした。

命に関わる危険な暑さ」という表現が
使われていたのです。

この日は岐阜県で
40度以上の気温を観測。
日本で気温40度以上を記録するのは
平成25年以来とのことです。

このほかにも群馬県や愛知県など
各地で35度を超える暑さとなりました。

ちなみに
その前日の17日も
各地で猛烈な暑さとなりましたが、
この日は少し違う表現でした。

17日のニュースで使われていたのは
「命に関わることもある危険な暑さ」
という表現。

この日は少し危険度が低かったのです。
「命に関わることもある」から
「命に関わる」に。
より表現が強まっていますね。

私がNHKの報道番組で
ニュース原稿を読んでいた当時
記憶があるなかでは、
「命に関わるおそれ」
という表現は、
台風や地震などのときに使っていました。

例えば、
先日の西日本を中心とする
豪雨のようなときです。

大雨特別警報が出された際のニュースでは、
「数十年に一度しかないような
 災害が差し迫っています。(中略)
 命を守ることを最優先に行動して下さい。」
という表現をしていました。

こうした
「命」という言葉を使っての注意喚起を
暑さで使うのは珍しいことではないか
と、私は感じました。

この夏の暑さは
災害にも匹敵するほどひどい
ということでしょうか。

一言一言の言葉を慎重に使っている
NHKのニュース原稿だからこそ、
今年の暑さに対する対策が
どれだけ重要かを痛感します。
皆様もどうぞくれぐれもご自愛くださいね。

 

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2018年7月23日