【前編】会話をスムーズに続けるコツ

こんにちは 矢野香です。

先日
歌舞伎役者・片岡愛之助さんのトークショーで
インタビュアーを務めさせていただきました。

愛之助さんといえば、現在放映中の
NHKの朝の連続テレビ小説「まんぷく」に
出演しているほか、
様々な映画やドラマでも活躍されていますね。


出典元:https://www.nhk.or.jp/mampuku/cast/#k_keisuke

トークショーでは、
歌舞伎のこと、舞台のこと、
テレビドラマのこと、
そして奥様である女優・藤原紀香さんとの
プライベートのことなど
ファンの方々が聞きたいであろうこと
盛りだくさんでお話をしてくださいました。

インタビュー中に、
椅子から立ち上がって歌舞伎での所作を
実際にしてみせてくださったり、
2013年に放映されたドラマ「半沢直樹」で
演じた黒崎駿一氏のおネエ口調を
披露してくださったり、
サービス精神旺盛な姿に
お客様を楽しませようとする
プロ根性を感じました。

嬉しかったのは、終了後、
以前別の機会に愛之助さんのトークショーを
聞いたことがあるという観客の方から
声をかけてもらったこと。

「今日の愛之助さんはノッてましたね。
 あんなにいろいろ話してくれるなんて、
 聞き手でこんなに違うんですね」

久々の聞き手役でしたが、
お役目を果たせたようでホッとしております。

インタビュアースキルといっても
特別なことをしているわけではありません。
日々の私たちの会話の時と同じ
コミュニケーションスキルを使っています。

今回は、相手に気持ちよく話してもらい、
会話をスムーズに続けるコツを2つ
お伝えします。

**********************************
事前準備の落とし穴
**********************************

相手に気持ちよく話してもらう
1つ目のコツは
相手に興味を持つこと。

当たり前のようでいて
実はつい忘れがちな基本です。

インタビューの準備は、
ゲストのこれまでのインタビュー記事などの
関係資料や書籍を調べるところから
始まります。

今回の愛之助さんの資料の中では、
この自叙伝はおもしろかったですよ。
『愛之助日和』
アマゾンはこちら↓
https://amzn.to/2J6Dlyg

子役から歌舞伎の世界に入り、
座頭を務めるまでになった愛之助さん。
役者人生のターニングポイントや
プライベートについても
語り下ろされています。

資料や書籍を読んでいくと、
興味がわいてきて、
「お会いしたらこんなことを聞いてみたい」
といういろんな質問が浮かびます。

とはいえ、あまり準備をしすぎると
落とし穴が…。

NHKのキャスタ―時代、
研修でこんなことがありました。

それは
インタビューについてのトレーニング。
私は用意していた質問を
インタビュー時間内にすべて尋ねることに
必死でした。

ゲストが答えたことを広げたり
さらに深掘りしたりせず、
用意した質問をするために、回答に対して
「なるほど」
「そうですか、では次の質問です」
というように次々と聞いてしまいました。

研修で指導してくださっていた
大先輩のアナウンサーから
「ゲストが今話してくれている答えを
 もっと集中して聞いて!」と、
注意されたことがあります。

質問内容を事前に決めて
そのとおりに進めようとすると、
一問一答のような
味気ないやり取りになってしまいます。

ですから、
事前に考えた質問にとらわれすぎず、
相手の答えをしっかりと聞くことを
心掛けてみましょう。

2つ目のコツは、また次回にお伝えしますね。

★「何を語るか」の言語表現テクニック。
 「どう語るか」の非言語表現テクニック。
 この2つに意図を持つことで
 人を動かす話し方となる。
 そんな「NHK式」話し方を公開。

『「人を動かす話し方」を身につけるための
教材専門オンラインSHOP』
https://bit.ly/2EUpEno

2018年10月26日