原稿を見ながら話してもいいのです

前々回のブログ
1月14日に開催した
グループコンサルの内容をご紹介しました。

参加者からいただいた感想の中に
「目線」に注目したものがありました。

話しているときのアイコンタクトに関連して
「原稿は覚えなきゃだめですよね?」
という質問をよくいただきます。
今回はこちらにお答えします。

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原稿を覚えることより大事なこと
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まずは、グループコンサルに
参加してくださった方の感想を、
前々回は省略した部分も含めてご紹介します。
(ご本人より許可をいただいております)

====(ここから)

個人的な指導を受けられたことに加えて、
他人をみることで、
改善の効果もよく分かりました。

例えば
他の参加者が目線の向け方を変えただけで
これだけ印象が変わるのかと驚きでした。

最初は頼りない感じだったのが
目線を変えることで
信頼感/安定感が格段に向上しました。

指導前は、
思い出す時によくする上目遣いがあったり、
目線が定まらなかったりで、
この人大丈夫だろうか、
と不安感を与える話し方でした。

指導後には、たとえ
手持ちの資料を読みながらのスピーチでも、
伝える時には聴衆に向かって
力強く目を見開いていくことで、
一気に安心感、信頼感が向上し、
もっと聞いてみたいという
印象に変わりました。

うろ覚えで不安な印象を与えるスピーチよりも
資料を見ながらでも
目線を意識するスピーチの方が
格段によいことがわかり、
これは目から鱗が落ちました。

目力の影響は強力ですね。

=====(ここまで)

感想ありがとうございました。

事前に覚えたスピーチ原稿を
一生懸命に思い出だそうとして、
話しながら目が泳いでしまうという癖は
よく見受けられるケースです。

だからこそ
「原稿は覚えなきゃだめですよね?」
「原稿を見ながら話してもいいですか?」
という質問がでるわけです。

そもそも原稿は
覚えないといけないのか?

答えはNOです。

とくに公式な場でのスピーチや
エグゼクティブの挨拶では
原稿を覚える必要はありません。
むしろ、かえって原稿を見た方がいい
というケースもあるのです。

なぜなら
安定感と信頼感が表現できるからです。

例えば、式典等で
屏風上に折りたたんだ原稿をめくりながら
祝辞を読み上げる政治家などがその好例です。
あのような堅い祝辞を
すべて諳んじて語ると逆に怖いですよね。

ただしこの場合、
どこで目線を上げるか、
というタイミングが重要になってきます。
事前にそのタイミングを決めて
原稿に書き込んでおくとよいでしょう。

それでも原稿を覚えたいというときは、
思い出しながら話しても目が泳がないための
トレーニングを行います。

今回のグループコンサルでは、
目線を上げるタイミングと
目が泳がないトレーニングという
2つの視点から指導させていただきました。

コツを少し押さえるだけで
印象がガラリと変わるのが、
アイコンタクトの取り方なのです。

スピーチ原稿を覚えることに
一生懸命になるよりも、
アイコンタクトを含めた
非言語の表現にも目配りすることが
信頼感を高める近道なのです。

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あとがき
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前回のブログ
風邪気味だという話をしたところ、
お気遣いの声をたくさんいただきました。
ありがとうございます。

この時期に体調不良になると、
真っ先に心配になるのはインフルエンザ。

予防接種を受けていたこともあり、
今回はインフルではなかったようで
一安心です。

症状が重くならないために
予防接種を受ける、
加湿器使う、
マスクをするといった
日ごろからの心がけが大事ですね。

マスクをする利点がもう一つ。
口元を隠せるので
その下で表情筋トレーニングができます。

表情筋トレーニングの詳細は
拙著
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通勤中などにマスクの下で
トレーニングできるうえに、
風邪も予防できて一石二鳥ですよ。

★「何を語るか」の言語表現テクニック。
 「どう語るか」の非言語表現テクニック。
 この2つに意図を持つことで
 人を動かす話し方となる。
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2019年1月31日