著書

現役リーダーが共感する最強リーダー像とは?

9月末に上梓した新刊
『最強リーダーの「話す力」
誰から見てもリーダーらしく見える
「話し方」の秘密』

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リーダー層に特化したスキル
「第3階層の話し方」について
5ステップで紹介した本書。

お読みいただいた方々から感想や質問を
お寄せいただいています。
ありがとうございます。

この中で、
実際にリーダーの立場にある方々から
賛同をいただいている言葉があります。

私の想定以上に反響があり、
嬉しい驚きを感じています。

その言葉とは、「こわあたたかい」。
(222ページ参照)

ある方は、
「こわあたたかい」について
日本を代表するカリスマリーダーの具体的な
エピソードを紹介してくださいました。

今回はこのブログをご覧くださっている
あなたにも共有いたします。

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器の大きいリーダーは「こわあたたかい」
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拙著『最強リーダーの「話す力」』で
5ステップの最後に挙げているのが、
第6章の「器の大きさを見せる」です。

器の大きさを伝えるために提案した
「リーダーは『こわあたたかく』あれ」
という言葉に、
すでにリーダーの重責を担っている方々から
たくさんの賛同をいただいています。

「こわあたたかい」とは、
怖いと温かいを組み合わせた私の造語です。

器の大きさを感じさせる人こそが
リーダーとして影響力を与えられます。
その具体的のイメージとして表現した言葉が
「こわあたたかい」なのです。

この「こわあたたかい」に関して、
例えばこのような感想をいただいています。

◆Iさん
リーダーの「こわあたたかい」は
かなり共感しました。
そうなれるよう学び続けたいです

◆Wさん
今回の本も
すごくシステマティックに書かれていて、
非常に分かりやすかったです。

社外取締役になり、
社員の方を元気づけることも
仕事になりつつありまして、
「こわあたたかく」あれ、
が1番刺さりました。

リーダーの話し方はあくまでスキルであり
後天的に獲得可能という部分は、
私にもできるかもと前向きな気持ちに
させてくれます。

Iさん、Wさん
ご感想ありがとうございます。

そして、
私設で松下幸之助資料館を
開設なさっている館長の田宮卓さんからも
感想をいただきました。

「まさに松下幸之助さんが
『こわあたたかい』人だと思いました。
新たな学びを得られました」

田宮さんは、
パナソニック創業者である松下幸之助さんの
本・資料1906点所蔵し、
同氏の経営哲学を研究されています。
https://bit.ly/3Dng7jR

田宮さんからはさらに
下記のようなことも教えていただきました。

——————

「こわあたたかい」は
幸之助さんの叱り方ですね。
激しく叱りますが最後の一言が温かいので
怒られた社員がやる気になる。
このようなエピソードが多くあります。

例えば
『現場で闘うリーダーに
知っておいてほしいこと』
松下幸之助(述 )PHP研究所(編)
https://bit.ly/3STdxaV
に以下のようなエピソードがあります。


出典:https://www.php.co.jp/books/

「幸之助さんが何の前触れもなく
営業の現場にいくと
企画課長の机にたまたま自分がつくった
自転車ランプがあり、
『今のスイッチはどうなっているか?』と
課長に聞くと、
『今もそのスイッチを使用しています』
と答える。

幸之助さんが顔色を変えて
『これは僕がつくったものだ。
君のつくったスイッチは何だ?
君は何もしていないのか?』と
激しく叱り飛ばした。

平身低頭の課長に幸之助さんは
『君ならやってくれると思っていた。
今でもそう思っている』と
言い残してその場を去った」

この最後の
「君ならやってくれると思っていた。
今でもそう思っている」の一言で
課長は奮いたったそうです。

「こわあたたかい」で私が思い浮んだのが、
このような幸之助さんの叱り方でした。

——————

田宮さん、詳しく教えていただき、
ありがとうございます。

「君ならやってくれると思っていた。
今でもそう思っている」

こんなふうに声をかけられたら、
相手は自ら喜んで動くでしょう。

あなたにも期待しているからこそ
厳しく叱っている相手はいませんか?
期待をきちんと言葉にして
伝えてこなかった相手はいませんか?

その人にぜひ松下流の
「こわあたたかい」で伝えてみてください。


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人を動かす話し方を動画で学ぶなら

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 リーダーズスピーチ』
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あとがき
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10月31日(月)
東洋経済オンラインに記事が公開されました。

■新庄監督の言葉に人々が
グッと引き寄せられる訳
https://bit.ly/3ztRalL

この記事は、全3回の予定です。
今後のテーマは

11月7日(月)
■話が上手な人は
「身体」の使い方を分かっている

11月14日(月)
■「部下が離れる上司」が
やっている残念な言葉遣い

です。
どうぞお楽しみに!

 

2022年11月7日

 


読者が見つけた「最強リーダーの話し方」好事例紹介

先月23日に上梓した新刊
『『最強リーダーの「話す力」
誰から見てもリーダーらしく見える
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続々と読者の方から
ご感想をいただいております。

「話し方の本でありながら、
リーダーの在り方、
人としての生き方について
改めて考えさせられ、
ゆるぎないアドバイスを
与えてくれる本ですね」

「さすがの切れ味の文章と事例に
『わたしもこうありたい!』と上昇意欲を
掻き立てられております」

「ご著書でご紹介されている
『セルフ・パペット』という概念、
これからの人生をうまく生き抜くための
キーワードとして、
大切に心にとどめてまいります」

などなど…ありがとうございます!

またある方からは、質問もいただきました。

「新刊では、
レトリカル・クエスチョンの好例として、
ビッグボスの監督就任時の
スピーチが紹介されていましたが、
こちらも該当しますか?」

結論から申し上げると、
この質問に対する回答は「該当します」。

それどころか、
この読者の方が教えてくださった事例は
レトリカル・クエスチョンだけでなく
本書で紹介した技を組み合わせた
素晴らしい事例でした。

そこで今回は、
この方が教えてくださった
ビッグボスのスピーチと
そこで使われているスキルについて
共有します。

****************************************
「レトリカルクエスチョン」と「まさか」
で「こわあたたかい」リーダーに
****************************************

本書でご紹介した
レトリカル・クエスチョンとは、
疑問形を使って、
聴き手の関心をひく手法です。

そして、読者の方がおっしゃった事例は、
先月28日に行われた
プロ野球日本ハムファイターズの本拠地
札幌ドーム最終戦セレモニーでの
ビッグボスこと、
新庄剛志監督のスピーチのことです。

私は当日見ていなかったのですが、
ご質問を受けて早速確認し、分析しました。

各種報道で
日ハム球団が来季もビッグボスに
続投を要請する見込みという
ニュースが伝えられたのは9月初旬のこと。

「ビッグボスも前向き」と報じられたものの
回答は明らかになっていませんでした。

その一方で、
新庄監督は自らのインスタグラムで、
「最終戦の日に皆様にご報告があります」
と、予告していました。

「報告」がどのような内容なのか、
メディアやプロ野球ファンの
注目を集める中でのセレモニー。

当日の動画はこちら。
日本ハムファイターズ公式YouTube

https://bit.ly/3C2mybD

※23分05秒あたりから
ビッグボスが登場します。

セレモニーで新庄監督は、
2022年の結果は
ファンを悲しませた最下位。
その責任は自分が負うと述べ、
「今シーズンをもって、
ビッグボスのユニホームを脱ぎます」
と宣言(26分05秒ごろ)。

背中にBIGBOSSと書かれた
ユニホームを脱いでマウンドに置いて、
そのままグラウンドを去るのです。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=nAhDl0plR1g(日本ハム公式YouTube)

しかし、
2分半ほどたって再びユニホーム姿で登場!
その背中には「SHINJO」の文字。
そして、観客に向かって問いかけます。

「来年、新庄剛志で、
指揮をとってもいいですか?」

観客からは拍手が沸き起こりました。


出典:https://www.youtube.com/watch?v=nAhDl0plR1g(日本ハム公式YouTube)

これが、
まさにレトリカル・クエスチョンです。

さらに、
本書の6章で述べている
「予想外のまさかをつくる」という
スキルでもあります。

まず「報告」があることを予告して
「まさか退任?」とドキッとさせる。

つぎに、
「ビッグボス」のユニホームを脱ぐことで
「やはり退任か」と思わせておいて、
「SHINJO」のユニホームで現れる。
「まさか続投?」と再度ドキッとさせて
レトリカル・クエスチョンで聴衆に問いかける。

誰も想像していなかった「まさか」を
2連発する達人技ですね。

これにより
本書で理想のリーダー像としておススメした
「こわあたたかい」印象を
伝えることができます。

ご質問のあった
新庄監督の本拠地最終戦でのスピーチは、
「最強リーダー」としての話し方の
お手本です。

教えていただき、ありがとうございました。

ぜひあなたも身のまわりの上手い人を見て、
本書のスキルのどこを使っているか
探してみてくださいね。

本書でも述べたように、
それがスピーチ上達のための
トレーニングになります。

そして、質問や気づいたことがありましたら
私にも教えてくださいね。

 

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2022年10月4日