スピーチに関するおすすめ本三選

日本各地から梅雨入りのたよりが
届く季節になりました。

この時期は
雨の中外出するのが億劫で、
休みの日も家で過ごすことが多い、
という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は
スピーチ関連のおすすめの本を
3冊ご紹介します。

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伝えることの難しさと楽しさを知る
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まずは先月発売された新刊から一冊。
『24歳の僕が、
オバマ大統領のスピーチライターに?!』
デビッド・リット(著)(光文社) 

 
https://www.amazon.co.jp/dp/4334962181

スピーチライターやスピーチコンサルタントなど
スピーチに関わる裏方の存在が
注目されるようになったのは、
2008年のアメリカ大統領選挙が
大きなきっかけでした。

この選挙で勝利し、
第44代アメリカ大統領に就任した
バラク・オバマ氏。
“Yes, we can!”というフレーズは、
今も記憶に残っていますよね。

そのオバマ氏のスピーチライターチームに
若くして加わったのが著者。
名演説が生まれた舞台裏や
ホワイトハウスでの日々をつづっています。

480ページと厚い本ですが、
とても面白く、
あっという間に読んでしまいますよ。

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一方、日本の政治の内側について
知りたいという方には
こちらがおすすめです。
『首相官邸で働いて初めてわかったこと』
下村健一(著) (朝日新書)


https://www.amazon.co.jp/dp/4022734973

報道キャスターから転身し、
2010年10月から2年間
内閣審議官を務めた下村氏。

政府の情報発信に携わる中で
国民に伝えるとはどういうことかを
模索しつづける著者の姿が
読み手に迫ります。

東日本大震災、福島の原発事故当時の
緊迫した官邸の状況なども
つぶさに描かれています。
リスク管理の参考にもなりますよ。

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最後にご紹介するのは小説です。
『本日は、お日柄もよく』
原田マハ(著)(徳間文庫)


https://www.amazon.co.jp/dp/4198937060

駆け出しのスピーチライターが
仕事を通して
成長していくストーリーです。

WOWOWでドラマ化されたので
ご覧になった方も
いらっしゃるかもしれません。

言葉の持つ力について
改めて考えさせられました。
スピーチのコツも
随所にちりばめられており、
スピーチのビジネス書としても楽しめます。

以上、「伝える」をテーマにした
おすすめ本をご紹介しました。
ぜひ読んでみてください。
感想などもお聞かせいただけると嬉しいです。

★心理学に基づくアカデミックな
話し方のスキルを学びましょう。
繰り返し見ることで、学びが定着します。
https://bit.ly/2kU6ZeJ

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あとがき
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「梅雨入り」のニュースが続いています。

テレビや新聞報道では梅雨入りについて
「気象庁は○日、○○地方で
梅雨入りしたとみられると発表した」
という言い方をしているのに
お気づきでしょうか。

以前は「梅雨入り宣言」「梅雨明け宣言」を
していましたが、
いまは「梅雨入りしたとみられる」
「梅雨明けしたとみられる」という
あいまいな表現をしています。

気象庁では、
数日から一週間程度の天候予想に基づき、
梅雨入りと梅雨明けを発表しているそうです。
自然現象が相手ですから、
外れることもあります。

梅雨入りの発表をした途端に
晴れの日が続く
なんていうこともたまにありますよね。
ですから、「みられる」という言い方を
しているんですね。

その後に春から夏の天候経過を見て、
9月はじめに梅雨入り・明けの確定を
行い発表します。
その際も「○月○日ごろ」としています。

いつから梅雨に入ったか、
いつ梅雨が明けたかという情報は
防災や農業などの面でも重要ですが、
断定した発言は難しいようです。

必要な情報を提供しつつ、
誤解を与えないような表現を、という
気象庁の苦心の跡が見られますね^_^

★信頼を勝ち取り
ビジネスに活かすのであれば、
「NHK式」の話し方が効果的です。
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2018年6月11日