トレーニングの効果を高めるダメ出しのコツ

気象庁によると
東日本、九州南部は
すでに梅雨入りしたとみられるとのこと。

じめじめした梅雨の時期は、
心身ともに不調になりがちですね。

実は私も右肘の痛みが
1カ月ほど続いていました。
治る気配がないので、
先日ようやく病院に行ったところ、
「テニス肘」と診断されました。

「テニスはしてないのに…」と思っていたら、
「テニスをしない中年の
 使い過ぎによるテニス肘」
と診断され、資料をいただきました。

なんだかいろいろとひっかかる言い方…
(~ _~ ;)(笑)

ですが、その病院で
スピーチがより上達するトレーニング方法の
大きなヒントをいただきましたので
シェアしますね。

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間違った行動をした瞬間に指摘する
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「テニス肘」は通称で、
正式には「上腕骨外側上顆炎」
(じょうわんこつがいそくじょうかえん)
というのだそう。

上腕骨外側上顆炎の資料

どうやら出張のたびに
衣装や資料の入った
重いスーツケースを
右手でゴロゴロ引っ張りながら
移動していたのが原因のようです。

病院で治療が終わり帰ろうと、
スマートフォンと待合で読んでいた文庫本を
掴んで立ち上がった瞬間でした。

「その持ち方がだめ!!!」
女性看護師の鋭い声が飛んできたのです。

大きな声にびくっとして振り向くと、
治療をしてくれた看護師さんが
私の指を指さしていました。

彼女によると、
スマホや本などを掴むときの親指の角度が
テニス肘になる原因らしく、
その場で正しい指の角度を教えてくれました。

私としては
そのような指の使い方をしていた自覚が
全くなかったので、
それが痛みの原因と指摘されて
びっくりしました。

それから指の角度を意識するようになり
おかげさまで痛みも和らいできました。

それにしても看護師さんの
矢のように刺さる言い方の怖いこと(笑)

しかし、この看護師さんの言い方は
心理学の学習理論では
正しいトレーニング法なんです。
つまり、間違った行動をした瞬間に
すぐにその場で指摘して
自覚させるということです。

後から
「あのときのあの持ち方が
 肘を痛める原因ですよ」などと言われても、
無自覚でやっている持ち方ですから
なかなか治りません。

間違った行動をしたその瞬間に
「いまのそれ!」と
指摘されて修正するのが一番効果がある
と実験結果が多数報告されています。

実は、私もスピーチトレーニング中に
クライアントさんに言われたことがあります。

「スピーチをしている最中に
 『だめ!』『違う!』と
 矢野さんの声が飛んできてびくっとした」
看護師さんの件で
その気持ちがよく分かりました。

しかし、スピーチも同じで
「あのときのあのジャスチャーが
 話すときの悪い癖ですよ」
と後から言われても治らないのです。

スピーチがうまくなるには
その場で専門家に
ダメ出しをしてもらえる状態で
トレーニングすることが大事。

というわけで
『だめ!』『違う!』と指摘して
びくっとさせても
スピーチ上達のため、と
ご容赦くださいね(笑)


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2019年6月21日