スピーチのアドリブ力を鍛えるには?

8日24日、東京パラリンピックが
開幕しました。

8月8日閉幕した東京オリンピックでは、
スピーチも話題になりました。

SNS上では、
開会式でのトーマス・バッハIOC会長の
スピーチが長いとか、

橋本聖子大会組織委員会会長が
スピーチで涙を見せていたことに対して
この場で泣くのが適当なのかとか、
いろいろと批判的な意見も見受けられました。

出典:https://www.huffingtonpost.jp/entry/story_jp_610fd4e3e4b05f81570b7736

そして、昨日のパラリンピックの開会式でも
橋本氏とアンドリュー・パーソンズIPC会長の
スピーチ時間の合計が予定をオーバーした
という趣旨の報道もありました。

これらオリンピック・パラリンピック関連
スピーチについて
私も各メディアからも取材依頼を
いただいていましたが、
お断りさせていただきました。

理由は、
彼らのスピーチの上手ではないところを
指摘する趣旨の特集が多かったからです。

私は個人的に
公人の正式な場でのスピーチは
悪いところを指摘するより、
その方のスピーチの良いところを
探すことをお勧めしたいと考えています。

以前このブログでも、
菅首相のスピーチについて良いところを
ご紹介したことがあります。

参考
「菅首相の施政方針演説
真似したい上手いポイントもあります」
https://authenty.co.jp/blog/archives/3625

私たちが取り入れて真似できることを
見つけていきたいですね。

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「一言お願いします」と
急に挨拶やスピーチを頼まれて
慌てふためいた……

こんな経験はありませんか?
そのとき、あなたはどう対応しましたか?

さっと状況を読み、
アドリブで気の利いた一言を伝える

これが出来れば最高ですが、
しどろもどろになって終わるという方が
多いのかもしれません。

あるいは、
絶対に失敗したくない
大事なプレゼンでハプニングが起きた。
突発的な出来事にどう対応すればよかったのか
というご質問もよくいただきます。

とっさの一言、突然のハプニング。
両者に問われるのは「アドリブ力」。

ということで、先日Clubhouseにて

「ジャズに学ぶアドリブ力の鍛え方:
 スピーチを瞬時に最適化する力は
 ほとんど練習で身につく」

というテーマでお話をしました

ゲストは、
NY在住のジャズミュージシャン
宮嶋みぎわさん。


出典:https://miggymigiwa.net/

ジャズの醍醐味と言えばアドリブですよね。

Clubhouseのルールにより、
詳しい内容についてはお話しできませんが、
当日みぎわさんに教えていただいた
ジャズに学ぶアドリブ力について
ポイントをお伝えします。

********************************************
アドリブ力は練習すれば必ず身につく
********************************************

みぎわさんは
「アドリブ力は練習すれば
必ずできるようになる」と断言。

そもそもアドリブとは?という話から、
実際にジャズミュージシャンの方々が
なさっているアドリブ力を鍛えるための
トレーニングも教えてくださいました。

みぎわさんによると、
アドリブ力は八百屋に例えると
分かりやすいとのこと。

八百屋の主人=あなただとしましょう。

八百屋にはさまざまなお客さんが
入れ代わり立ち代わり訪れます。

事前にどんなお客さんが来るか
予測は難しい。
そして、店先に並んだ野菜や果物の中で
お客さんが何を買うかも分かりません。

八百屋の主人は
アドリブ力が問われるわけです。
このことについて、みぎわさんが
わかりやすくnoteにまとめています。
https://bit.ly/36UcVMQ

以下一部引用させていただきます。

<感心できない八百屋の主人の例>

1:1種類の野菜しか仕入れない

2:顧客が欲しいものをきかず、
 自分が今日売りたい野菜の話だけをする

3:野菜と関係ない話ばかり長くて、
 肝心の野菜について教えてくれない

4:話は上手いが実際に買ってみたら
 野菜の品質がダメダメ

5:ライバルの八百屋の悪口が多い

6:店内が不潔

7:お客さんに嫌われるのが怖くて、
 いつもビクビク。品は良いのに、
 支払いしようと声をかける
 とびっくりして逃げてしまう。

いかがでしょう。
こんな八百屋があったら
お客さんは困りますよね。

アドリブが苦手な方は、1~7のどこかに
当てはまる点があるのでは?

よくあるのが7です。
聞き手からどんな反応があるか
怖くて緊張してしまう、ということです。

1と4もよくあります。

1の「1つの野菜しか仕入れない」は、
スピーチに置き換えると、
得意な話題が1つしかない、
もしくは語彙がとても少ないということ。

4の「話は上手いが実際に買ってみたら
野菜の品質がダメダメ」は、
うわべだけのごまかしは上手だけれども、
本質的に顧客の満足を満たしていない
ということです。

1と4は、練習で克服することができます。

つまり、たくさんの技術を仕入れ、
仕入れた技術の品質を日々磨くことです。

1と4を改善したら、おのずと7の
「聞き手からの反応が怖い」
ということもなくなるはず。

ですから、
「アドリブ力は練習で身につく」のです。

もっと知りたい方は
ぜひみぎわさんのnoteをご覧ください。
https://bit.ly/36UcVMQ

たとえ同じ題材でのスピーチを
繰り返し行うことがあっても、
会場や、聴衆、そのときの社会情勢など、
ひとつとして同じスピーチはありません。

その場に応じたアドリブを繰り出せる
スキルを磨いておけば、鬼に金棒ですよね。

そして痛感するのは
「スキルは、再現性があるものである」
ということ。

うまいなと思った人のスキルは、
正しい知識と練習によって
自分の中で再現できるようになります。

そのための具体的な方法を研究し、
実際に使えるようにお伝えするのが
私の使命です!

これからもこのブログやClubhouseで
そんなスキル向上のヒントを
お伝えしていきます。

なお、Clubhouseは
先月より招待制ではなくなり、
一般公開されています。

どなたでもアプリをインストールすれば
気軽に参加できますので、
ぜひ聞いてみてくださいね。

 

★効果的な練習をするには、
正しい知識が必要です。
心理学に基づくアカデミックな
話し方のスキルを動画で学びましょう。

『ビジネスマンのための信頼を勝ち取る
コミュニケーションの法則』
https://bit.ly/3kqURQR


2021年8月27日