人は「話し方」であなたを区別する

新型コロナウィルスの
新たな変異株の懸念もありますが、
感染症対策をしたうえで
だんだんとイベントが開催されるように
なってきましたね。

私も、2年ぶりに帝国劇場へ。
ミュージカル『マイ・フェア・レディ』を
鑑賞してきました。
https://www.tohostage.com/myfairlady/

帝国劇場は、1911年に
日本初の西洋式劇場として建設されました。
その発起人の一人に、
今年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の
主人公である渋沢栄一も名を連ねたそうです。

感染対策のため
以前とは違うルールが多々ありながらも、
こうしてまた舞台を見られることに感謝しつつ
久しぶりの舞台を楽しみました。

やり直しがきかない一発勝負という点や、
発信する側と受け取る側が
時間と空間を共有するという点で
舞台とスピーチは似ています。

ですから、
私にとって舞台はスピーチのための勉強の場。
スピーチがうまくなりたいという方は
ぜひ劇場に足を運んでみてくださいね。
何かヒントを得られるはずですよ。

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人は『話し方』で区別する
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今回私がみた
『マイ・フェア・レディ』は、
日本で初めて上演された
ブロードウェイミュージカルです。

下町で花売りをしていたイライザと、
彼女に話し方のトレーニングをする
言語学者ヒギンズの物語で、

1963年の初演以来、
繰り返し上演されている不朽の名作。

オードリー・ヘップバーン主演の映画
『マイ・フェア・レディ』を
ご覧になったという方も多いことでしょう。

当時の言語学者が行っていた
話し方のトレーニングは、
現代でいうと
スピーチコンサルティングですね。

今回の舞台で私が一番衝撃を受けたのは、
ヒギンズ教授が歌った
『Why Can’t The English?』という曲の歌詞。

「人は人を『話し方』で区別する。
なのに、なぜ人は学ぼうとしないのか」
「話し方に無頓着」

この歌詞は、
まさに
私がお伝えしたいこと、そのもの!

裏を返せば、話し方を学べば
与える印象は変えられます。
「なのに、なぜ人は学ぼうとしないのか」です。

イライザも話し方のトレーニングを
受けることによって
運命が変わっていくのです。

舞台をきっかけに、また映画もみたくなり、
再度映画『マイ・フェア・レディ』も見ました。

 

当時は、
イライザ役のオードリー・ヘプバーンの
美しさばかりに目がいったのですが、
今回はスピーチコンサルタントという職業柄、
ヒギンズ教授の言動ばかりに
目がいってしまいました。

中でも印象に残ったのが、
なかなか上達しないイライザに
ヒギンズ教授が発する言葉。

「人の心から優れた思想を引き出し、
類いまれな想像性をはらむ音楽的言語。
それを君は制服しようとしている」

この「言語」の魅力を解説した台詞、
今回の舞台では
「言葉の尊厳」
「人間の偉大さ」
「人間的な知の集合体」と訳されていました。

私もヒギンズ教授のように、
言葉や話し方の大切さを
もっと発信していかなくてはと
来年2022年の目標になりました。


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話し方をビジネスの武器にしましょう。

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2021年12月27日