もしも社員が新型コロナウイルスに感染したら

今年初めから
社会状況を一変させた
新型コロナウイルス感染症。

もしも身近な方に
新型コロナ感染者が出たら
どう対応するかあなたは考えていますか?

社員や部下が感染してしまった場合
その社会的影響は大きく、
企業にとっては非常事態と言えるでしょう。

今回は、
非常事態が生じたとき
リーダーはどうふるまうべきかについて、
クライアントから受けたご相談をもとに
お伝えします。

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「お願い」だけでは人は動かない
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ある経営者からこんなご相談がありました。

「支社のアルバイト従業員が
 新型コロナウイルスに感染した。
 社員ではないので、公表はしないつもり。

 また、他の支社では
 このことを知らない社員もいるので
 わざわざ言わなくてもいいか、
 と思っている。

 ただ、初めての経験なので、
 これでいいのか判断に迷っている。
 社長としてどう対応すべきか」

という内容でした。
私の回答は、いずれも「ダメ」。

一般にも社内にも
情報を開示することをおすすめして、
その伝え方をトレーニングしました。

このようなときの考え方は、
謝罪会見と一緒です。
新型コロナウイルスは対策を講じていても
感染してしまうことがあり、
不祥事とは違います。

しかし、自社にとって不都合なことも
包み隠さず伝えるという点では、
謝罪会見と同じ考え方なのです。
それが、会社に対する
信頼感・安心感につながります。

このような非常事態において心配なのは、
従業員の健康ももちろんですが、
社内外で風評被害が起きないか
ということです。

こんなとき、あなたはどう伝えますか。
よくあるのが、
「風評被害を広めないよう
 冷静な行動をお願いします」
というような「お願い」の表現です。

「協力のお願い」。
この伝え方で、
はたして、聞き手は動かされるでしょうか。

トップがお願いばかりしていては
リーダーシップを発揮することはできません。

では、どうするか。
「お願い」だけでなく、
「約束」するのです。

「○○することを約束します」
と相手に対して自分ができることを
約束しましょう。

ここで大事なのは
「約束したいと思います」などと
「思います」を付けず、言い切ること。
「約束します」という言い切りの表現に、
聞き手はリーダーの強い決意を感じるのです。

あなたは
社員に対して、部下に対して、
あるいはお客さまに対して、
何を約束できますか。

ウィズ・コロナ時代、
いつあなたも同様のメッセージを伝える
立場になるかわかりません。
自分が約束できることを考えて
準備しておきましょう。

★コロナ禍に国民をまとめるために
世界のトップリーダーは何を伝え
何を約束したのか、動画で学びましょう。
『有事をチャンスに変える
 リーダーズスピーチ』
https://bit.ly/3ndVHkG


2020年10月2日