NHK「100分de名著」の「語り」を担当。アナウンス復帰しました

2024年も2カ月が過ぎ、あっという間に3月。
これから4月にかけて環境が変わる人も多く、
春は新たなチャレンジの季節でもありますね。

春に向けて、私もある挑戦をしました。

先日、数年ぶりに古巣であるNHKで
アナウンス業務に復帰いたしました。
今回は、そのお知らせのため
ご興味ない方には恐縮ですが、
ご了承ください。

古今東西の「名著」を月替わりで取り上げ、
読み解いていく
NHKの人気番組『100分de名著』。


出典:https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/

一度は読んでみたいと思いながら
手に取ることができずにいる人も多い
名著のエッセンスや背景を、
1回25分の放送×4回=100分で
紹介する番組です。

2011年から放送が開始され、
ローティ『偶然性・アイロニー・連帯』
石牟礼道子「苦海浄土」
マキャベリ「君主論」
など、多彩なジャンルの名著が
取り上げられてきました。

そして、今月3月は若い世代に向けて、
1週ずつ計4冊を取り上げる春の特別編。
こちらの第1週と第2週の「語り」、
つまりナレーションを私が担当いたします。

第1週は、シュリーマン『古代への情熱』。
ゲストは明治大学の齋藤孝先生。

一視聴者という立場からみると
『100分de名著』という大好きな番組で、

コミュニケーション研究者という
立場からみると
第一人者である齋藤孝先生のゲスト回で、

大学教員という立場からみると
若者に贈る「for ユース」という
特別編で…

とくれば、ありがたく担当させて
いただくしかありません。

現在はスピーチコンサルタントとして
研究やスピーチ指導をすることが
主な業務のため、
今回のお話をいただき
ボイスサンプルを作成し、
久しぶりにNHKのオーディションを
受けました(笑)

緊張しました~!!

『NHK日本語発音アクセント新辞典』を
手放せない日々でした。
(アプリよりも、つい紙の辞書を
めくりたくなるアナログ派です)

そして、
第2週は、松下幸之助『道をひらく』。
ゲストは、私もお世話になっている
ビジネス書評家の土井英司さんです。

松下幸之助は
「話し方」の面から、私の研究対象でもあり
パナソニックさんでも研修などを
担当させていただいております。

拙著『最強リーダーの「話す力」』でも

「指導者は指導者としての
公の怒りを持たなくてはならない」

という松下氏の言葉をから、
リーダーとして説得力のある話を展開する
メソッドについて取り上げました。

◆『100分de名著』forユース
放送予定はこちらです。

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放送局:NHK Eテレ1
日時:
・3月4日(月)22:25~22:50
(1)学び続けることの意味
シュリーマン『古代への情熱』

・3月11日(月)22:25~22:50
(2)仕事に取り組む姿勢を学ぶ
松下幸之助 『道をひらく』
***************************************

再放送や見逃し配信もあります。
詳しくは番組ホームページにて
ご確認ください。
https://www.nhk.jp/p/meicho/ts/XZGWLG117Y/

なお、同番組はNHK出版の
テキストも豪華です。
放送内容とはまた違う解説が書かれており、
濃い内容となっております。
ぜひこちらも合わせてご覧ください。

https://www.nhk-book.co.jp/detail/000062231612024.html

 

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2024年3月1日


今年4月、新年度スタート時のスピーチを成功させるために今なすべきこと

新しい年が始まって、すでに1カ月。
今年はこんな年にしようと、
気持ちを新たに決意したことは
活かされていますか。

せっかく決めたことが
三日坊主になってしまっていた、
忘れてしまっていた、
という方もいらっしゃるかもしれません。

それでも大丈夫。
今ならまだ挽回できるチャンスがあります。

それは新年度。

今年4月の新年度スタート時に
あらためて決意をスピーチすれば、
周囲の方々からも協力して
いただけるかもしれません。

そのスピーチを成功させるためには、
今なすべきことがあります。
少し気が早いようですが、
仕込みとして大事な時期なのです。

どのような仕込みをするのか。
それは、トップリーダーの方々の
年頭あいさつを沢山見たり聞いたりすること。

今回は、日本の経営トップの方々の
年頭あいさつを見本にして、
リーダーにふさわしい
新年度のあいさつをするための
ポイントをお伝えします。

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今年のキーワード×自分だけのエピソード
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年頭あいさつは、
その企業における今年の方向性や
リーダーとしての覚悟を、
社員や世の中に向けて発信する
大事なスピーチです。

スピーチコンサルティングを
受けてくださっているクライアントの方々も
11月末ごろから準備を始めます。

そのなかでは、
「今年のキーワード」と
「自分だけのエピソード」を入れることを
お伝えしています。

例えば、NECグループの
代表執行役社長 兼 CEOの森田隆之氏は、
今年1月5日に発表したメッセージの中で、
「2024年も、最先端の技術力による
明るいサプライズをお届けしてまいります」
と、述べています。


出典:https://jpn.nec.com/corporateblog/index.html

https://jpn.nec.com/corporateblog/202401/01.html

この「明るいサプライズ」という
キーワードは、
新年らしく、かつ印象に残る言葉です。

キーワードは「短く」が大前提。
目安は13文字以内です。

自分のあいさつが新聞記事などで
取り上げられるとしたら
どのような見出しになるかを考えてみると
イメージしやすいでしょう。

内容に一貫性を持たせることも大事です。
いきなりあいさつの中で
新しいフレーズを提示しても
社員は置いてけぼりになってしまいます。

中長期計画にあるワードを引用したり、
前もってキーワードを
匂わせておいたりするといいでしょう。

キーワードは
何も1人で決める必要はありません。
役員やチームリーダーなど、周りに
相談しながら決めるのも良い方法です。

あらかじめ同意を得ているので、
社員にも浸透しやすくなります。

毎年英単語一つや四字熟語にするなど、
パターンを決めてしまうのもおすすめです。

キーワードがあると、
来年はその振り返りからスピーチを
組み立てることができるので、
次年以降が楽になるのもメリットです。

もう一人例を挙げたいのが、
たびたびこのメールでも
取り上げてきた
トヨタ自動車株式会社の豊田章男氏。

会長になって初の年頭あいさつで、
さすがのスピーチでした。

 
出典:https://toyotatimes.jp/toyota_news/1052.html

キーワードは
「私にはまだまだやるべきことがある」

オウンドメディアの「トヨタイムズ」でも
冒頭に紹介されています。

https://toyotatimes.jp/toyota_news/1052.html

この言葉を強めるエピソードとして、
祖父であり、創業者である豊田喜一郎氏が
夢に出てきたことも語っています。

まさに、
彼にしか話せないエピソードです。

豊田氏のように、
エピソードはキーワードにリンクしたものに
することが重要です。

自分の話をするのがどうも…という人は、
お客さまや社員など、
他の人のエピソードでもかまいせん。

これはストーリーテリングと言われる手法で、
バラク・オバマ元米大統領も
スピーチでよく用いていました。

「今年のキーワード」と
「自分にしか話せないエピソード」
この2つを掛け合わせることで、
リーダーにふさわしい、
最強のあいさつとなります。

あっという間に1月も終わり。
このテクニックを使って、
新年度に対する意気込みを伝え、
あなたや組織の飛躍の年にしましょう。

 

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2024年1月30日