トランプ米大統領就任演説・うまいジェスチャーの使い方


1月20日(日本時間21日)、
ドナルド・トランプ氏が
第45代米国大統領に就任し、
ワシントンの連邦議会議事堂前で
就任演説を行いました。

各メディアで就任式の模様が報道され、
翌日の新聞各紙には、その全文が掲載されました。
皆さんはご覧になりましたか?

「アメリカ・ファースト」を繰り返し、
アメリカ第一主義を明確に打ち出した演説でした。

内容の是非はともかく、
ご覧になった方は
スピーチの手法としては
彼の話し方の何が記憶に残りましたか?

ジェスチャー
という方も多いのではないでしょうか。

彼独特の、
OKサインのようなジェスチャーや
指を上にさすジェスチャーです。


出典:http://www.nikkei.com/(http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H3S_R20C17A1EB2000/) 

スピーチにおけるジェスチャーの重要性は、
すでにご存知のことでしょう。

今回は、さらに一歩踏み込み、
ジェスチャーの目的と
その使い分けについてお伝えします。

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スピーチにおけるジェスチャーの目的は、

1. 意味の補足
2. 強調
3. 聴衆への指示

の3つです。

まず、「意味の補足」とは、
言葉の意味を説明するジェスチャーです。

たとえば、数字。
「今日のポイントの1つめは…」
というところで
指で1をつくるジェスチャーなどです。

視覚に訴え、
スピーチの内容をより分かりやすく伝える
ために行います。

次に「強調」は、
特に言いたいところで使います。
手を挙げるなどのジェスチャーをして、
聴衆に印象付けます。

トランプ氏の就任演説でも、

“we are transferring power from Washington D.C.
and giving it back to you, the People”
(ワシントンD.C.からあなたがた国民に権力を戻す)

“it’s going to be only America First. America First“
(アメリカ第一主義だけだ)

“We Will Make America Great Again“
(アメリカを再び偉大な国にする)

といった部分で、
ジェスチャーを大きく行っていました。

安倍首相が最近よく行う握りこぶしも、
このタイプのジェスチャーです。


出典:https://www.facebook.com/sourikantei/
(https://www.facebook.com/sourikantei/photos/a.314382198661546.56598.314327765333656/409762245790207/?type=3&theater)
 

最後に「聴衆への指示」とは、
聞き手に行ってほしいことを示す
ジェスチャーです。

たとえば
自分が拍手をしながら観客にも拍手を促す
といったジェスチャーです。
聴衆との一体感を演出します。

スピーチは、
ただジェスチャーをすればいい
というものではありません。

どこでジェスチャーをするか
どんなジェスチャーをするか
その目的は何か

そこまで考えることが大切です。

「意味の補足」タイプのジェスチャーは、
言葉に沿ったものですので、
スピーチに慣れていない人でも
取り入れやすいものです。

そのため
このタイプのジェスチャーに偏りがちですが、
ぜひ一歩進んで、
その他のタイプのジェスチャーにも
挑戦してみてくださいね。

スピーチに力強さが加わり、
話し手の情熱が伝わります。

スピーチが成功した証拠とは?


あっという間に1月も下旬。

年の初めにあたり、
スピーチが上手くなりたい
と、今年の目標を立てた
という方もいらっしゃることでしょう。

では、
何をもって「スピーチが上手くなった」
と言えるのでしょうか。

そのスピーチが
上手いか、上手くないか。
伝わったか、伝わっていないか。

これは
なんとなく手ごたえがあるだけで、
売上高のようにはっきりと数字が
見えるわけではないので、
改めて考えてみると難しいですよね。

今回は
スピーチが伝わったかどうか、
上手になったかどうかの指標について
お伝えします。

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年末から年始にかけての
スピーチコンサルティングでは、
クライアントの方々に対して
年頭所感のスピーチをするための
トレーニングを行いました。

トップが発信する年頭所感は、
昨年を総括し、
今年の企業のあり方・目標を
社内外に示す羅針盤のようなもの。

中には、
大雪の影響で新幹線が大幅に遅れるという
状況にも関わらず、
3時間以上かけて遠方から
来てくださった方もいました。

皆さん、
年始のスピーチがいかに重要か、
よく理解されていらっしゃるのです。

そして、
1月半ばを過ぎると、
クライアントの方々から
スピーチ後の報告が続々と届きました。

 あるメーカーの経営者は、
「思いをしっかり表現できた実感がある」

あるグローバル企業のエグゼクティブは、
「非常に興味深く聞いていただいた」

ある学校法人の経営者は、
「想像していたよりも
聞いていた職員たちの反応がよかった」

と、おっしゃってくださいました。

スピーチが上手くいった手ごたえ、
スピーチの成功の定義は、
人それぞれ。

あなたにとって、スピーチの成功とはなんでしょう?

私がお薦めする
スピーチが上手くいったかどうかの指標は、

スピーチ後、聞き手から質問が続くこと

です。

あれもこれも伝えたいという気持ちが先走って、
スピーカーが語りすぎると、
聞き手はおなか一杯。
聞く意欲が失せてしまいます。

それよりも
あえて質問が出る程度にしか語らず
スピーチを終える。

そうすると、
聞き手はより興味をもってくれます。
聞く意欲がわいたところで、
さらに深く説明すればよいのです。

腹八分とはよく言ったもので、
スピーチも腹八分。

この話をもっと詳しく聞いてみたい
と、聞き手に思ってもらえるような
余韻を意識しましょう。

今年は
「聞き手から質問がくるスピーチ」
を目指してみてくださいね。