【前編】元ジャパネットたかた代表取締役髙田明氏 講演での観衆を掴んだ「入りの一言」とは?

テレビショッピングでお馴染み、
元ジャパネットたかた代表取締役の髙田明氏。
(現 株式会社A and Live代表取締役)

先日、私が教員を務める大学で髙田社長の講演が行われました。
当日、私は司会としてサポートいたしました。

大学生や専門学生を対象にした、およそ50分の講演です。

学生たちにも人気の髙田社長。
その50分は、テレビショッピングにも負けないほど
目が離せないエンターテインメントでした。

髙田社長はどのようにして
聞き手を巻き込んでいったのか?

今回はその秘密をお伝えします。

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ポイントは3つあります。

<1> 仕掛けとなる「入りの一言」

まずはなんといっても「入りの一言」です。
登場してすぐ、最初の言葉で
髙田社長は集まった250人の学生の心をグッと掴みました。

観衆を掴んだ髙田社長の「入りの一言」とは
なんという言葉だったのでしょうか?

髙田社長の第一声、
それは…

「こんにちは」です。

「なぁんだ、普通じゃないの?」と思った方。
問題は「こんにちは」の言い方です。

皆さんに質問です。

テレビショッピングでおなじみの髙田社長が
「こんにちは」と言うとしたら、
どんな「こんにちは」だと思いますか?

想像しましたか?

講演会当日、
髙田社長は250人の学生を前にして
小さめの低い声で、やや早口に
「こんにちは」と挨拶をなさいました。

そして、二言目として
「普通はこんなテンションなんですよ」と続けたのです。

すると会場は大爆笑!
髙田社長は観衆の心を一気に掴んだのです。

続く三言めは、
「今、この会場に来る前にも、テレビショッピングで秋刀魚を売ってきました。
いやぁ~たくさん売れました」です。

会場はまたまた大爆笑。
すっかり髙田社長のペースです。

さて、
ここで使われたスキル
観衆をとりこにする「入りの一言」の仕掛けは何でしょう?

それは「意外性」です。

「こんにちは」という言葉は、
一般的には普通の入り方です。
しかし、その言い方によっては
”意外な”入りとなるのです。

拙著、『一分で一生の信頼を勝ち取る法』で
「初頭効果」について紹介しました。
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これは、
心理学者・アッシュが提言したもので
「先に提示されている情報のほうが、印象形成に大きな影響を及ぼす」
というものです。

先ほどあなたは
髙田社長のどんな「こんにちは」を想像しましたか?
テレビショッピングでよく聴く甲高い声の
「こんにちはっっ!!」ではないでしょうか。

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https://www.facebook.com/japanet.inc

講演会当日も会場にいた人たちの多くが
あなたと同じように
甲高い声の「こんにちはっっ!!」を想像していたことでしょう。

そこへ、
小さめの低い声、やや早口の「こんにちは」で登場し、
「普通はこんなテンションなんですよ」と続けたら?

見事に期待を裏切る「意外性」の掴みなのです。

つまり、
聞き手が自分に、どんな印象を持っているのかを
理解し尽くした人でないと使えない、
高等スキルでもあるのです。

このスキルは、
一言目:期待を裏切る
例「こんにちは」

二言目:期待を裏切ったことを、自覚していると伝える
例「普通はこんなテンションなんですよ」

このように、セットで使ってこそ、効果が出ます。

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髙田社長はどのようにして
聞き手を巻き込んでいったのか?

残り2つのポイントは
また次回お伝えいたしますね。

忘年会や新年会など、
年末年始はなにかとちょっとした挨拶を
頼まれることが多いシーズンです。

髙田社長の掴みのテクニックを
ぜひ活用してみてくださいね!

 

 

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