正統派スピーチ と 仏教の教え の共通点

私が恩師としてお慕いしている先生とランチをご一緒しました。
舞台演出家の先生で、某大学教授でもいらっしゃいます。
先生は、ちょうどここ3年ほどかけて準備なさっていた舞台千秋楽を迎え、
ほっと一息なさっていたところ。
「久しぶりに、こんなにゆっくりしながら昼食をとった」
とおっしゃっていたほど、大活躍の多忙な方です。
今回の舞台のテーマは「親鸞」。
あの鎌倉時代の浄土真宗開祖、親鸞聖人の生涯を描いた作品です。
信頼されるエグゼクティブのためのメディアトレーニングのコツ-親鸞 舞台のパンフレット

    ↑舞台パンフレット
舞台のお話を伺いながら会食していたところ、
先生の口から興味深い発言が、、、。
「仏陀の教え、呼吸が大事だってところに行きつくんだよね」
仏陀の教えも、 という  は、先生は舞台演出の観点から、
私は正統派スピーチ(R)の観点から、
「呼吸が大事」
ということで、常々よく先生と私で話をしているからなのです。
先生によると、
仏陀の教えの中には、呼吸についての
「アーナーパーナサテ 呼吸を見つめることによる気づき」という経典があるそうで。。。
ヨガに詳しい方は既にご存じの事かもしれませんが、
私は勉強不足で初めて知りました。
私がお伝えしている
正統派スピーチをする時には呼吸が大事」というのは、
「腹式呼吸で良い声を」というような話では、ありません。
スピーチ前に呼吸を整えるのは、
その方が、信頼感を相手に与えるからです。

スピーチをなさる時、緊張のためか、
とても浅い呼吸をしながら話す方がいらっしゃいます。
しかしこれでは、本人も息が苦しいから、
「あがっている」という緊張の感覚を覚え、
さらに聞いている方も、なんだか息苦しくなってきてしまうのです。
これでは、とても話の内容、メッセージを力強く伝えることはできません。
スピーチする前には、
呼吸を意識し、息を整えて人前に立つ。

これで、本人は緊張であがることを防止でき、
聞いてる方には、ドシッと安定した信頼感を与えることができます。
正統派スピーチ・アドバイザー(R)としての私のトレーニングには、
呼吸法はかかせないレッスンの一つです。