先日、尊敬する大先輩
元NHKエグゼクティブアナウンサー
村上信夫さんに
興味深い言葉を教えていただきました。
![](http://murakaminobuo.com/files/9115/4208/3546/nakagawa-3-1.jpg)
出典:http://murakaminobuo.com/
その言葉とは…「言葉のだし」。
あなたは「言葉のだし」を使っていますか?
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「他人の言葉はダシにはつかえない」
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村上信夫さんは、NHKで35年間
言葉と向き合ってきた経験を生かし、
自分の想いを伝える力や
相手の話を聴き取る力を磨く
「ことば磨き塾」を
東京、大阪、京都、兵庫などで
主催なさっています。
![](http://authenty.co.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/259089275_355560139672138_6730638478650340377_n-835x1024.jpg)
その「東京ことば磨き塾」にお招きいただき
ゲスト登壇しました。
そこで村上さんからある質問をされました。
それは、
弊社の社名「オーセンティ」の由来について。
オーセンティは、
「本物の」「正真正銘の」といった意味を持つ
オーセンティック(authentic)から
とったものです。
「本物だから信頼される」という
思いを込めた名前です。
そんなことを話すと、
村上さんからすかさずこう突っ込んだ質問が。
「本物とは何だと思う?」
私は少し考えてから、こう答えました。
「『かけた時間』ですね」
![](http://authenty.co.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/254100510_594119398680311_3747724002708956360_n-1024x641.jpg)
そんな私に村上さんは
詩人・長田弘さんの
「言葉のダシのとりかた」という詩を
教えてくださいました。
「言葉のダシのとりかた」が
収録されているのはこちら
![](http://authenty.co.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/9784758441292.jpg)
『食卓一期一会』(ハルキ文庫)
https://bit.ly/3rbpdvt
村上さんは、ご自身のブログで
このときのやりとりを振り返って、
「時間をかけて『言葉のだし』を取るイメージ」
と述べていらっしゃいます。
![](http://authenty.co.jp/blog/wp-content/uploads/2021/11/251365977_1098495620956340_5086724141795139563_n-300x109.jpg)
詩の全文はここで掲載できませんが、
どんな言葉を選んで、どのように伝えるのか、
その過程をだしの取り方になぞらえた詩です。
だしを取る作業は、
目立たないけれど、料理の大事な土台。
いいだしが味に深みを与えます。
言葉も同じなんですね。
そして、この詩の締めがまた良いのです。
「だが、まちがえてはいけない。
他人の言葉はダシにはつかえない。
いつでも自分の
言葉をつかわねばならない。」
まさにそのとおり!
と大きく頷いてしまいました。
自分が伝えたいことは、
自分の中にしかありません。
実は私のスピーチコンサルティングでは、
私が「だしの素」と
呼んでいるものを作ります。
(商品名ですが…)
クライアントの伝えたいことや
要望をお聞きしながら、
この言葉、このフレーズを入れると
あなたらしい話し方ができるという
言葉のエッセンスです。
大勢の前でのスピーチやプレゼンも、
雑談も、
とっさのアドリブも、
この言葉やフレーズを使って伝えると
その人らしい思いが伝わるという
万能の言葉です。
まさに「だし」ですね。
あなたも
「言葉のだし取り」
を試してみてください。
時間をかけて丁寧に取った
自分ならではの「だし」が、
信頼される話し方の土台なのです。
★「何を語るか」の言語表現。
「どう語るか」の非言語表現。
この2つに意図を持つことで
人を動かす話し方となる。
そんな「NHK式」話し方を
身につけましょう。
https://bit.ly/3lpNqdO
2021年12月2日