矢野香の仕事について

あの常套句が死語に?オンラインの新スタンダード

新型コロナウイルス感染症拡大の影響を
受けてリモートワークが広がっています。
いままで対面で行っていたことを
オンラインで行うことも増えてきました。

たとえば会議。
先日、私が勤務する大学で、
ある会議が予定されていました。
当日朝、
事務局からこんなメールが届きました。

「本日の会議は、悪天候等の理由から
 Web会議で開催します」

会議が行われる予定の場所まで、
公共交通機関で20分ほどかかる場所から
移動してくる参加者もいるため、
悪天候の中わざわざ対面で集まる必要はない
という判断だったようです。

実際にその後、大雨特別警報が発表され、
記録的豪雨を観測しました。
崖崩れなどの被害が出た地域もあったため、
懸命な判断だったといえるでしょう。

会議はオンラインで実施され、
審議は問題なく終了しました。

「時代が変わった!」
と実感した瞬間でした。

これからのスタンダードは、
雨になったらオンライン、
なのかもしれません。

司会者の常套句、
「本日はお足元の悪い中
お越しいただきありがとうございます」は、
今後聞かれなくなるかもしれませんね。

さらに、本学の会議では
議題によって
対面かオンラインかを使い分けています。

いままで、オンラインは
代替方法でしかありませんでした。

そのため
「対面ができないから仕方なくオンライン」
というネガティブなものに
とらえられがちでした。

しかし、今は
対面とオンライン
それぞれのメリットを考慮しながら
選択する時代に変化しているのです。

あなたの業種で「時代が変わった」
と感じた瞬間はありましたか?
それはどんなことですか?

今後ますます
コミュニケーションをオンラインで
行うことが多くなります。

あなたはオンラインでも
きちんと効果的に自分の意見をまとめて
伝えられていますか?

オンラインになると対面以上に
論理的に話すテクニックが必要になります。

現在、私の研究室では、
オンラインにおける
より分かりやすい話し方について
実験中です。

結果が分かり次第
皆さんにもお伝えしますので、
どうぞご期待ください。

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あとがき
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先週はお盆休み、夏休みだったという方も
多いことでしょう。
いかがお過ごしでしたか?

私はお盆休みの最中、
法人のクライアントから
CEOのスピーチ原稿とスライド案が
届きました。
週明けまでに添削希望とのこと。
・・・そうか・・・。
外資系企業はお盆休みが無いんですね(;’∀’)

そういえば私の先祖には
藩の「右筆」だった方がいるそうです。

※『広辞苑』によると、右筆とは、
「武家の職名。貴人に侍して
文書を書くことをつかさどった人」。
Wikipediaによると、
「文章の代筆が本来の職務であった」
とのこと。

お墓参りで
ご先祖さまに現在の仕事について
感謝しながらご報告しつつ、
力を貸してもらえるようお願いしました。

おかげさまでご希望までに
修正原稿を納品することができ一安心です。


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2020年8月19日


トヨタが机の配置を変えた理由

今回スピーチスキルを向上させるヒントとして
ご紹介したいのは、先月開かれた
トヨタ自動車の春の労使協議会です。

労使交渉とスピーチ、
一見関係がなさそうですが、そこで語られた
同社の豊田章男代表取締役社長の言葉には、
スピーチをするときに必要な視点と
共通するものがありました。

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目的は行動変容
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https://toyotatimes.jp/insidetoyota/053.html

こちらのトヨタ自動車のメディア
「トヨタイムズ」によると、
同社では今春の労使協議会の席において
机の配置を変えたとのことです。

これまで会社側と労働組合が向かい合うという
並びだったのを、
労働組合、管理職、経営陣の三者が
三角形に向き合うかたちにしたのです。

なぜそうしたのかについて
豊田氏はこう語ります。

= = = =(ここから)

組合員の皆さんは、
こちらに座っている役員、幹部職、基幹職の
「映し鏡」だと思っております。

皆さんの言動は、
職場でのマネジメントの言動を
映し出したものだと思うのです。

それであるが故に、これまでの交渉でも、
私は組合員の皆さんに伝える形をとりながら、
多くのメッセージを、私の後ろに座っている
マネジメントに向けて伝えてまいりました。

しかし、背中に向かって話をしていても、
一向に「伝わっている」という
手応えが感じられない、
というのが私の正直な想いです。

年頭の挨拶でも申し上げたように、
「伝わる」というのは「言動が変わる」
ということだと思っております。

= = = =(ここまで)

管理職にも向き合って自分の言葉を伝えるために
机の配置を変えたのだとおっしゃっています。

「伝わる」というのは「言動が変わる」
という豊田氏の言葉。
まさに「聞き手の行動変容」ですね。

ビジネスにおけるスピーチやプレゼンは、
「反対していた人が賛成する」
「興味のなかった人が商品を購入する」など
聞き手の行動を変えることが
最も大事な目標です。

あなたは
「うまかった」「感動した」などの言葉を
もらうだけで満足していませんか。

聞き手にどのような行動変容を促したいのか、
目的を明確にしておくのが
ワンランク上のスピーチスキルなのです。

目的が分かれば
何をどのように伝えるべきか
そしてそのためには
どのような準備が必要かが
見えてくるはずです。

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あとがき
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株式会社パソナさんの
「働き方を研究する」コンテンツ
「はたラボ」に取材していただきました。

今回の取材は、当初
「プレゼンの失敗をリカバリーする方法
について教えてほしい」というご依頼でした。

それに対し、
「プレゼンの失敗とは何か?」という、
「失敗の定義」からお話ししたため、
全編・後編に分けての
長い記事になってしまいました(;’∀’)

しかし、
そもそも論を忘れてスキルに走るのは要注意!

本日お伝えした
「目的は行動変容」ということについても
お話ししています。
ぜひご参考になさってください。

プレゼンは緊張しても噛んでも失敗ではない
~スピーチコンサルタント・矢野香さんが
伝授する「プレゼン上手になるための思考法」(前編)~
https://bit.ly/3bcNfel


2020年3月24日