矢野香の仕事について

「オンライン」の次に来るコミュニケーション方法は?

早くも2022年の
上半期が過ぎようとしています。

先日、日経MJが、この時期恒例の
「2022年上期ヒット商品番付」を
発表しました。
https://s.nikkei.com/3MEdzAy

消費動向や社会情勢の指標として
注目している人も多いのではないでしょうか。

今回の「ヒット商品番付」で
「西の大関」となったのが、
「メタバース」です。

メタバースとは、
インターネット上の仮想空間のこと。
このメタバースがオンラインの次にくる
コミュニケーションとして注目されています。

自分の分身となるアバターを通して、
仮想空間の中で様々な体験ができる、
そんな時代が到来しつつあるのです。

 

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自民党が行った日本初の試みとは?
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6月5日、
こんな演説会が行われたのをご存じでしょうか?
https://bit.ly/3O8wYus

自由民主党青年局が行った
「メタバース演説会」です。


出典:https://www.jimin.jp/news/information/203743.html

メタバースでの政党による
演説会開催は日本初とのこと。

メタバース空間に
街宣車やのぼり旗等が再現され、
広報本部長の河野太郎氏や
牧島かれんデジタル大臣らのアバターが
演説を行いました。

同党によると、のべ1000人近くが同じく
アバターで参加したということです。

私も女性アバターを使って参加しました。
アバターの聴衆からは拍手や指笛等の
リアクションが数多く送られ
盛り上がっていました。

印象的だったのはリアルの演説会では
なかなか見られない距離の近い
コミュニケーション。

コメント欄では
牧島大臣に対して
「かれんさん、声が可愛い」という声が
多く寄せられ、
牧島大臣も聴衆に対して
「みんな~してくれるかな?」という
いわゆる「タメ口」の言葉づかい。

河野広報本部長は日頃からTwitterで
親しみやすいキャラクターを
表現なさっていますが、
登場シーンで「あれ?どっち?」と
アバターの操作に戸惑って
他の議員がお迎えにいくというハプニングには
さらに親しみを感じた方が多かったことでしょう。


出典:https://www.jimin.jp/news/information/203743.html

さらに最後は河野氏が
「みんなで最後飛ぼうぜ、イェイ」と言って
参加者と一緒にジャンプをするといった
リアルの演説会ではできないような演出も。

その様子は
こちらの河野氏のTwitterで見られます。
https://bit.ly/3aUn3un

メタバースだからこそであろう、
人間関係における距離の近さは
政治家と国民との新たな
コミュニケーションのかたちとして、
興味深く拝見しました。

コロナ禍の中、
人と直接会わずに行う
コミュニケーション方法として
台頭してきたのがオンラインでした。

私も
オンラインコミュニケーションの研究を進め、
書籍「オンラインでの『伝え方』
ココが違います!」(2021年 すばる舎刊)

にもまとめましたが、
時代は一気にメタバース。

Facebook社が社名を2021年10月に
「Meta」に変えたことも話題になりましたね。

今後、あなたのアバターのふるまいが、
あなた自身の評価をも左右する
ということも考えられます。

今年度、私の研究室でも
メタバースでのコミュニケーションに関する
研究に着手しました。

コミュニケーションがオンラインに
シフトしたとき同様、
皆さんに研究成果をお伝えできる日を
目指して頑張ります!

なにかメタバース関連の情報がある方が
いらっしゃったら
ぜひご連絡いただけると嬉しいです。

 

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基本スキルを身につけましょう

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あとがき
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6月に入り、リアルでの講演依頼が
再び増えてまいりました。
東京だけでなく名古屋、大阪などでの
講演もあり、出張も復活。

コロナ前と違うことは、
リアル会場での参加だけでなく、
オンライン参加者も受付けるいわゆる
「ハイブリッド型」をとる
主催者が多いということ。

ハイブリッド型にすることで、
参加者数は対面だけの時代より
増えているそうです。

こうしたオンラインシフトの良いところを
積極的に取り入れ
より良い状態に進化していきたいものですね。

また講演などで
全国のみなさんに
(オンラインであれば世界中の方々に)
お会いできるのを楽しみにしています。

 

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2022年6月15日


「言葉のだし取り」していますか?

先日、尊敬する大先輩
元NHKエグゼクティブアナウンサー
村上信夫さんに
興味深い言葉を教えていただきました。

出典:http://murakaminobuo.com/

その言葉とは…「言葉のだし」。

あなたは「言葉のだし」を使っていますか?

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「他人の言葉はダシにはつかえない」
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村上信夫さんは、NHKで35年間
言葉と向き合ってきた経験を生かし、
自分の想いを伝える力や
相手の話を聴き取る力を磨く
「ことば磨き塾」を
東京、大阪、京都、兵庫などで
主催なさっています。

http://murakaminobuo.com/

その「東京ことば磨き塾」にお招きいただき
ゲスト登壇しました。

そこで村上さんからある質問をされました。

それは、
弊社の社名「オーセンティ」の由来について。

オーセンティは、
「本物の」「正真正銘の」といった意味を持つ
オーセンティック(authentic)から
とったものです。
「本物だから信頼される」という
思いを込めた名前です。

そんなことを話すと、
村上さんからすかさずこう突っ込んだ質問が。
「本物とは何だと思う?」

私は少し考えてから、こう答えました。
「『かけた時間』ですね」

そんな私に村上さんは
詩人・長田弘さんの
「言葉のダシのとりかた」という詩を
教えてくださいました。

「言葉のダシのとりかた」が
収録されているのはこちら

『食卓一期一会』(ハルキ文庫)
https://bit.ly/3rbpdvt

村上さんは、ご自身のブログで
このときのやりとりを振り返って、
「時間をかけて『言葉のだし』を取るイメージ」
と述べていらっしゃいます。

https://amba.to/3FQzUb9

詩の全文はここで掲載できませんが、
どんな言葉を選んで、どのように伝えるのか、
その過程をだしの取り方になぞらえた詩です。

だしを取る作業は、
目立たないけれど、料理の大事な土台。
いいだしが味に深みを与えます。
言葉も同じなんですね。

そして、この詩の締めがまた良いのです。

「だが、まちがえてはいけない。
 他人の言葉はダシにはつかえない。
 いつでも自分の
 言葉をつかわねばならない。」

まさにそのとおり!
と大きく頷いてしまいました。
自分が伝えたいことは、
自分の中にしかありません。

実は私のスピーチコンサルティングでは、
私が「だしの素」と
呼んでいるものを作ります。
(商品名ですが…)

クライアントの伝えたいことや
要望をお聞きしながら、
この言葉、このフレーズを入れると
あなたらしい話し方ができるという
言葉のエッセンスです。

大勢の前でのスピーチやプレゼンも、
雑談も、
とっさのアドリブも、
この言葉やフレーズを使って伝えると
その人らしい思いが伝わるという
万能の言葉です。

まさに「だし」ですね。

あなたも
「言葉のだし取り」
を試してみてください。

時間をかけて丁寧に取った
自分ならではの「だし」が、
信頼される話し方の土台なのです。

 

★「何を語るか」の言語表現。
 「どう語るか」の非言語表現。
この2つに意図を持つことで
人を動かす話し方となる。

そんな「NHK式」話し方を
身につけましょう。
https://bit.ly/3lpNqdO


2021年12月2日