安倍首相のスピーチ 真似したいところと、真似してはいけないところ

前政権時に比べ
「スピーチがものすごく上手くなった」
と世間で評判の安倍晋三首相。

私がスピーチの観点で注目しているのは
安倍首相から発信される非言語のメッセージです。

その場のセット、服装、表情、
ジェスチャーなどなど。
音声や文字などの言葉がなくても
写真を見るだけで
私たちは受け取るメッセージがあります。

スピーチの動画だけではなく、写真を拝見するのは
非言語のメッセージが浮き彫りになるからです。

最近の安倍首相のスピーチは、
どの写真をみても
お手本となるような
「完璧なスピーチ中の非言語だ」と
拝見しておりました。

たとえば
こちらの写真をご覧ください。

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※首相官邸の公式Facebookページ掲載の画像です。
https://www.facebook.com/sourikantei/photos/pb.314327765333656.-2207520000.1411766241./541298235969940/?type=1&theater

演台を前にして立ち、スピーチしている様子です。
左手は肩のあたりでジェスチャーをし、
語りかけるような表情をされています。

さすがです!

これはぜひみなさんも真似して
取り入れていただきたいスキルです。

立って行うスピーチの非言語は
完璧な首相。
しかし。。。

「座ってのスピーチは、
まだトレーニングなさっていなかったのかもしれない」
と、1枚の写真を見て思いました。

こちらの写真をご覧ください。

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※首相官邸の公式Facebookページ掲載の画像です。
https://www.facebook.com/sourikantei/photos/pb.314327765333656.-2207520000.1411766241./540981876001576/?type=1&theater

ニューヨークで安倍首相が
ヒラリー・クリントン氏と
座って対談している様子が撮影されています。

この写真から
どのような印象を受けますか。

右手はマイクを持ち、
左手は自分の胸の位置で
ジェスチャーをしています。

肩からおへその高さでのジェスチャーは
「信頼」を表現します
ので
手のジェスチャーはOKです。

 

※詳しくは拙著新刊
【NHK式+心理学】
一分で一生の信頼を勝ち取る法
――NHK式7つのルール
http://www.amazon.co.jp/dp/4478027803
第4章
「話さなくてもあなたの評価があがる法」
p112をご覧ください※

 

ですが、
椅子に深々と腰を掛けて座っている姿。
メッセージを伝えたいという場面では
NGの姿勢です。
積極性が伝わりません。

皆さんには
真似していただきたくない部分です。

大事なメッセージを伝えるときは
前傾姿勢で、なおかつ力強い太い声で話すと
説得力がでます。

これは座っていても同じこと。
椅子の前側1/3に座って
前のめりで話をするのです。

椅子に深々と腰をおろしていては
お腹に力が入らないので
力強い、太い声もでません。

※詳しくは拙著新刊第5章
「こんなに簡単で思わず結果が出てしまう!
相手から絶賛される心理学テクニック」
p132の図をご覧ください。※

 

また参考になる写真を目にしましたら
皆さんにご紹介しますね。

日頃、自分はどんな話し方をしているか
皆さんも写真を撮って客観的に検証すると
見えなかったものが見えてきます。

ぜひお試しください!