【対談報告】さだまさしさんのテクニックをスピーチに活かす!

シンガーソングライターで、
小説家としてもご活躍の
さだまさしさんと対談させていただきました。

さださんは長崎市のご出身。
私も同じく長崎市の出身です。
そうしたご縁で、
NHK勤務時代より何度か番組で
ご一緒させていただいたことがありました。

常々、さださんの歌詞や
小説の中の日本語・言葉の美しさには感動しています。
知識、教養、人間の幅を感じさせる言葉であり、
なにより人の心に響く言葉だからです。

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http://www.amazon.co.jp/dp/4344404068 より)

 

今回の対談では、
なぜ、さださんの使う言葉が人の心に響くのか。
その秘密をいくつか教えていただいた気がしています。
みなさまにも共有させていただきますね。

 

【魂をもった言葉の話し方】

さださんの歌の中には、
長年歌われ続けている曲、
名曲が沢山あります。
その秘訣をうかがいました。

さださんは、穏やかな笑顔をたたえながら
「たまに『魂をもった歌』がありますよね」
とおっしゃいました。

そうした歌は、さださんの手を離れ
歌、単独で生きていくそうです。
そして、多くの人生に影響を与える。

「それだけの影響力をもった歌は
心して、一つ一つの言葉を大切に
歌っていかなければならないと感じています」
と、さださんはおっしゃいました。

私たちも
「魂をもった言葉を話したい」
そう思ったら、同じように
一つ一つの言葉を大切に、
意識しながら自分の口から発してく必要がある。
そう感じました。

 

【相手の記憶に残る話し方】

さらに、
歌がいつまでも
聞き手の心・記憶に残る秘訣をうかがいましたら、
「懐メロにしないこと」
と、笑いながらおっしゃいました。

「僕がずっと歌い続けていたら、
『懐かしい』になりません。
久しぶりに聴くから、
『懐かしい、懐メロだ』と思われてしまうのです。
『あ、また聞いた』と思われれば
記憶から消えません。

だから、さださんは昔の歌も
ずっと歌い続けているのだそうです。

スピーチも同じですね。
例え聞き手に
「また言ってる」と思われたとしても
それがあなたにとって
伝えたい大事なメッセージであるならば
言い続けていきたいものですね。

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私たちは、歌のように
メロディーに言葉をのせているわけではありません。

しかし、
イントネーションや音の高低、
言葉の強弱などのいわゆる「音声非言語」に言葉をのせて
思いを表現し、伝えています。
これはいわば一種の歌です。

一つ一つの言葉を大切にしつつ、
昔聞いた懐かしい話ではなく
いつも耳にする、現在進行形の思いを
発信し続ける。

さだまさしさんの歌のテクニックを使えば
私たちのスピーチも、さださんの歌のように
「魂をもったスピーチ」「記憶に残るスピーチ」
にすることができますね!

対談の後は、ファンの1人として、
自宅のCDラックから持参した
さださんのベストアルバムに
サインをいただいちゃいました(*^_^*)

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さださん、ありがとうございました!

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さだまさしさんとの対談について、
私からのメールが届くように登録していただいた方に
先行して報告いたしました。

そのメールについて、
大勢の方から感想をいただきました。
ありがとうございます!

例えばNさんは、私がメールを送る前日に
さだまさしさんのコンサートに
行ったばかりだったそうです。

「彼の曲一つ一つに
思いやメッセージが込められていて、
『案山子』のイントロを聞いただけで、
心の涙腺が崩壊状態になりました。
古いのに古くない、
美しい日本語の価値を再認識させられました。」

と感想を送ってくださいました。

 

対談でさださんがおっしゃっていたとおり、
さださんが一つ一つの言葉を大切に歌った思いは
しっかりと聞き手に受け止められていたようですね。

そして、
このコンサートでも『案山子』という
1977年リリースの曲を歌ったとのこと。
「懐メロにさせない」という言葉どおりでした。

Nさん、対談の内容を
実証していただいたようなメッセージ、
ありがとうございます!