スピーチ名手のトヨタ社長・豊田氏には無くて、次期社長・佐藤氏にあるスキルとは?

4月に行われる統一地方選挙を前に、
候補者のポスターを貼る掲示板の設置が
始まった地域もありますね。

私がスピーチの研究室をかまえている
長崎大学のある長崎市では、
今回の選挙では県議選とあわせ
市長選も予定されています。

先週末、大学の門の前にも
横長の大きな看板が設置されました。
あなたの地域ではいかがでしょう?

私は、しばらくの間、
全国各地で立候補予定の方々の
スピーチトレーニングで
慌ただしい日々となりそうです。

さて、前回のブログでは、
4月よりトヨタ自動車社長に就任予定の
佐藤恒治氏による
「2023年4月1日付 新体制発表会見」
について、
私たちが学べるポイントをご紹介しました。


出典:https://toyotatimes.jp/toyota_news/1023.html

動画はこちら↓
https://bit.ly/3IwW6eG

佐藤氏が掲げた新体制のテーマは
「継承と進化」。

内容もさることながら、
そのプレゼンテーションスキルにも、
現社長・豊田章男氏の「型」が
「継承」されていました。

前回は、その「継承」として
豊田氏との共通点について
お伝えしました。

今回はその続きです。

豊田章男氏には「無く」て、
佐藤氏に「ある」スキル、
つまり二人の違い、佐藤氏がみせた、
プレゼンテーションにおける
「進化」についてお伝えします。

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アナウンサーも実践 自然に聞こえるスキル
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2月13日に行われた
「2023年4月1日付 新体制発表会見」
において、佐藤氏ならではの良さ、
「進化」と呼べる点もありました。

それは口調。

https://bit.ly/3IwW6eG
こちらの動画をご覧になって、
豊田氏に比べて佐藤氏は
自然な語り口だと感じませんか?
なぜでしょうか?

前回のブログで、
あなたもその理由について考えてみましょう
とお伝えしました。

何かあなたならではの
仮説は思いついたでしょうか?

私がその理由として注目したのは、声です。
具体的には声の高低差。

佐藤氏の語り口は、
徐々に音が下がっていくのが特徴です。

これは、正しい日本語の抑揚です。
ですから、聞きやすく自然なのです。
アナウンサーも
同じ方法でニュース原稿を読んでいます。

ただし、この方法の弱点は、
強調したい部分の力強さがなくなること。

ですから、プレゼンテーションの際は、
強調したい言葉の最初の一文字目を
高く発音するというスキルを
私はおすすめしています。

文頭から階段状に音が下がっていく中に、
高い音が挿入されることによって、
伝えたい言葉が際立つのです。

詳しくは、『NHK式+心理学
一分で一生の信頼を勝ち取る法』
https://bit.ly/2WRLl1n
55ページをご覧ください。

佐藤氏は、今後社長として
大勢の前で話をする機会が
数多くあることでしょう。

どこを強調して個性を出すのか、
そのプレゼン手腕にも注目です。


★アナウンサーが実践する話し方を
ベースにした「NHK式」で
信頼されるリーダーの話し方を
身につけましょう
https://bit.ly/3mUoRJL

 

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あとがき
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現在発売中の雑誌『PRESIDENT』にて、
連載が始まりました。

『6大法則「謙虚なリーダー」の
人がついてくる話し方』
と題して、6回シリーズでお届けします。

毎回、
私が有名企業のトップご本人と対談し、
その方の話し方を分析して
私たちが実践できる方法を解説します。

第1回目は、3月10日に発売された
『PRESIDENT 2023年3.31号』です。

https://www.president.co.jp/pre/new/


出典:https://www.president.co.jp/pre/new/

西武ホールディングス社長・後藤高志さんと
対談させていただきました。

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雑誌「プレジデント」さん。
今月号の特集「定年」の新常識も
読み応えあります。
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2023年3月17日