上野千鶴子氏のスピーチはここがすごい

令和最初の年ももうすぐ終わりですね。
おかげさまで今年も
スピーチ・コミュニケーション研究と
コンサルティングで色々な学びのあった
一年でした。

ご縁をいただいた皆様、
ありがとうございました。

そんな中、先日は
社会学者で東京大学名誉教授の
上野千鶴子先生の講演を
聞く機会がありました。

上野先生といえば
今年4月に行われた東京大学入学式の
祝辞が話題となりましたね。

https://bit.ly/2Qn5LrX
こちらの東京大学のHPに
スピーチ全文が公開されています。


出典:https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z1301_00014.html

社会の中のさまざまな格差や不平等について
ふれたスピーチは、
ソーシャルメディア上で多くの人が言及し、
マスメディアにも取り上げられ、
大きな反響を呼びました。

「感銘を受けた」と称賛する声がある一方で
「入学式という晴れの舞台にふさわしいのか」
と疑問視する声もあり、
賛否両論が巻き起こったのです。

今回は、私が今月拝聴した上野先生の講演で、
さすがだな!と思った
ポイントをシェアします。
皆さんも人前で挨拶などするときに使える
聞き手を引き込むスキルです。


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聞き手を引き込むポイント3つ
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①講演のつかみ

今回の講演は、この一言から始まりました。

「私は今年、これでバズりました」。

スライドは東大入学式で祝辞をなさっている
ご本人の写真。

「バズる」とは、
主にインターネット上で大勢が話題にしている
状態を指す言葉です。

会場から一斉に笑いが起こりました。
みんなが知っていることを
タイムリーに使ったうまい入り方ですね。

ここでは、「バズりました」という
くだけた言い方がポイントです。

東大名誉教授で日本を代表する
フェミニストの講演というと、
真面目な難しい話をされそうで、
構えてしまう感じがしませんか?

しかし、この冒頭の一言で
「この講演は笑っていいんだ」と
聞き手が共通認識を持つことができ、
場づくりの効果があります。

実際、
2時間の講演は絶えず知的な笑いがあり、
あっという間でした。

②誰かに話したくなる新情報

講演では、
この入学式スピーチの後日談も
話していらっしゃいました。

例えば、その一つは、
上野先生の祝辞の影響か、
今年の東京大学のオープンキャンパスには
例年以上に女子学生の参加が多かった
というエピソード。

東大入学式での祝辞が話題になったという
世間で広く知られている話に、
本人から直接話を聞いた会場の人だけが
知ることができる話を加えたのです。

自分だけが知っていることを
他の人にも話したいというのは人間の心理。
実際に私もこうして
皆さんに紹介していますよね(笑)

聞き手を引き込み、さらに
その場にいない人たちも巻き込んで
話題を拡散させるうまい方法です。

③時々入る関西弁

講演中、上野先生は、
関西弁をところどころ
使っていらっしゃいました。

講演全体は標準語で、
社会情勢などデータを説明するときに
「『なんでやねん』と思わず
 言いたくなるのですが…」
などと、感情の部分で関西弁を入れるのです。

上野先生は富山県ご出身ですが
大学生活を京都で過ごし、
大学教員としてのキャリアも京都でスタート。

関西弁を
無理して使っているような感じもなく、
自然に聞こえました。

上品さと信頼性を残しつつ、
関西弁の親しみやすさやノリの良さを
うまく取り入れていらっしゃるのは
さすが!の一言でした。

スピーチの内容にもよりますが、
方言を織り交ぜると
話し手のキャラクターが伝わり、
聞き手との距離が近づきます。

本日ご紹介した
上野先生のスピーチ術。

年末に今年の振り返りするときや
年初めの抱負を語るときなどに
ぜひお試しください。
正統派でありながら
肩肘の張らないスピーチとなりますよ。


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2019年12月28日


クリスマスにお勧めのスピーチトレーニング法

街を歩いていると、
美しいイルミネーションが
目に留まる季節になりました。

クリスマスもすぐそこですね。
家族や友人など、大切な人にプレゼントを
考えている方も多いことでしょう。

今回は、この時期ならではの
ちょっとしたスピーチ上達のための
トレーニング方法について
お伝えします。

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「プレゼンテーション」は「プレゼント」
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これまで
プレゼントを贈ったり贈られたりする中で
常々思うのは、
プレゼントがうまい人は
プレゼンテーションもうまい人ということ。

贈り物を選ぶときは
相手の日ごろの言動や
身に着けているものから
相手の好みや今欲しい物を考えますよね?

さらに
渡すタイミングやその際に添える言葉も、
プレゼントには欠かせない要素です。
これは一種のプレゼンテーション!

つまり、プレゼントがうまい人は
自己中心的な考えに走るのではなく、
相手がこうしたら喜ぶかなと
想像する力が高く、
さらに
それを実行に移すスキルもある方なのです。

プレゼンテーションも、
相手の属性や求めているもの、
さらにはどんな場面でプレゼンするのかを
考えて言葉や表現を選ぶ必要があります。

ですから
「プレゼンテーション」は
「プレゼント」なのです。

相手にプレゼントを渡すときのことを
想像してみてください。
一生懸命選んだプレゼントを
はたして喜んでもらえるかどうか、
渡した瞬間、相手の様子を観察しませんか?

ここもプレゼンテーションとの共通点です。
つまり相手の反応を見るということ。

あなたは、
プレゼンテーションをしているとき
相手の反応をちゃんと見ていますか?

自分が話すことに必死になるあまり
聞き手の反応を見ていない
というのはよくある失敗例。

聞き手の反応を受け止めながら
プレゼンテーションをすれば、
聞き手がよく理解していない点や
不満足に感じている点がわかり、
その場で立て直すこともできます。

そこで、
クリスマスにぜひ試していただきたい
スピーチトレーニング法です。

誰かにプレゼントを渡すとき、
渡したことに満足するだけでなく、
ぜひ相手の反応を観察してください。

開けた瞬間は、どんな表情だったか?
どんな言葉でお礼を言ったか?
そのプレゼントをどのようにしまったか?
など。

そして、それと同じような観察する感覚で
人前で話すときも
聞き手の反応を見てみましょう。

事前の準備と
その場での臨機応変な対応、
この両方のスキルの組み合わせで
プレゼンテーションは成り立っているのです。


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2019年12月18日