きちんとした話し方なのに、話を面白くするヒント

私がお勧めしている
信頼される話し方・正統派スピーチは、
事実のみを淡々とした態度で伝えるため、
面白みに欠けてしまうのが弱点です。

正統派スピーチの良さは崩さず
話を面白くするヒントを
タクシーの運転手さんとの会話で見つけましたので
皆さんにお伝えしますね。

kokura

先日、日帰りで福岡県北九州市にある
小倉を訪れました。
北九州空港から駅へと向かう
タクシー内でのことです。

=====

運転手さん
「今日はどちらまで?」


「コクラです」

運転手さん
「それはまた甘いところに行くんですね」


「??」

=====

一瞬おいて、思わず吹き出してしまいました。
運転手さんがしたのは、連想ゲームです。

小倉(コクラ)→小倉(オグラ)→小倉あん→甘い

こんな言葉遊びをポンポンと思いつく
運転手さんの会話のセンス!
私も見習いたいものです。
この会話の後、小倉あんの由来を調べてみましたら
もうひとつの連想ゲームにたどり着きました。

anko

ウィキペディアによりますと、
小倉あんは、
こしあんに煮崩れしにくい大粒の小豆を混ぜたもの。
または、粒あんのことを小倉あんとも呼ぶそうです。

京都市に「小倉餡発祥の地」と刻まれた
石碑があります。

その石碑によりますと、
空海が中国から持ち帰った小豆を
京都の小倉山で栽培し
あんにして献上したのが
小倉あんのはじまりとあります。

他にも説がありまして、
「あんこ読本」(PHP研究所)では、
小豆の粒が鹿の模様に見えることから

鹿→もみじ→もみじで有名な京都の小倉山

という、
これまた連想ゲームのような異説もありました。

鹿の肉を「もみじ」と呼ぶことで
ピンときた方もいらっしゃるでしょう。

鹿ともみじは百人一首で詠まれていたり
花札の絵柄にもなっている組み合わせです。

このように、連想ゲームには、
教養が必要になる場合もあります。
知的好奇心が刺激されることでも
面白さに深みがでますね。
いずれにせよ小倉あんの発祥は京都で、
北九州の小倉ではなかったようですが、
言葉の由来に思いを馳せる
ひと時となりました。

勢いで笑わせる面白さではなく、
後からじわじわと楽しさがやってくるのは、
落語に通じるものがあるかもしれません。

音で遊ぶダジャレばかりだと
いわゆるオヤジギャグになってしまいます。

知性がキラリと光るような
トンチをきかせた言葉遊びを
日常の会話にぜひ取り入れてみてください。

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