表現・印象にまつわるアレコレ

自己紹介で〇〇タイプを伝えよう

先月、
ラジオ番組『simple style -オヒルノオト-』
に出演させていただきました。

毎週月曜日から金曜日
11時30分~12時55分、
全国23のFM局で放送されている番組です。
http://www.jfn.jp/RadioShows/oto

パーソナリティーはモデルの渡辺枝里子さん。
さすがはモデル!
お顔が小さくてスタイルもよく、
とても綺麗でした♪
事前の打ち合わせも自らスタジオから出てきて
丁寧に対応してくださるなど、
人柄も素晴らしい方でした。

拙著『大人の伝え方ノート
一言で「人間関係」はガラッと変わる!』

大人の伝え方ノート表紙

をお読みいただいたという
渡辺さんのナビゲートのおかげで、
番組では楽しくお話しさせていただきました。

リスナーの皆様からいただく
メッセージテーマが
「自己紹介」だったこともあり、
番組内で、印象に残る自己紹介の仕方について
質問をいただきました。

自己紹介は初対面の人と人間関係を築くための
第一関門であり、
苦手意識を持つ人も多いかもしれません。

しかし、
ビジネスシーンで自己紹介をする機会は
意外と多いもの。
苦手と避けてばかりではいられません。

そこで今回は
印象に残る自己紹介をするための
ヒントをお伝えします。

***********************************
「ステレオタイプ」を利用する
***********************************

自己紹介でただ名前を言うだけでは
相手の印象には残りません。
初対面の人に
あなたという人物をどう印象付けるのか。
そこを考えるのが大人の伝え方です。

心理学の用語で
初頭効果」というものがあります。
先に提示される情報の方が、人の印象に
大きな影響を与えるという理論です。

つまり、
自己紹介で最初に示されたあなたの情報は、
その後の印象も左右するのです。

番組にメッセージを寄せてくださった
あるリスナーの方は、自己紹介のときに
3月3日のひな祭りが誕生日
ということを話すそうです。

これは、
まさに「ステレオタイプ」を活用した
巧みな自己紹介です。

「ステレオタイプ」とは、
ある集団に属している人に対する
思い込みです。

たとえば、大阪出身と聞くと
きっとこの人はお笑い好きなんだろうな
と思いませんか。

このリスナーの方の場合、
ひな祭りから連想して
「柔和で優しい人」「女性的」
というイメージを聞き手は抱くでしょう。
(リスナーご本人が男性であっても
女性であっても、です。)

このステレオタイプを上手に使えば、
短い言葉であなたの人となりを
印象付けることができるのです。

上に挙げた出身地のほか、
職業や学生時代の部活など
いろんなステレオタイプがあります。

あなたの情報の中で
うまく自己紹介に使えそうな
ステレオタイプは何ですか?
ぜひ考えてみてくださいね。

★心理学に基づくアカデミックな
話し方のスキルを学びましょう。
繰り返し見ることで、学びが定着します。
https://bit.ly/2RgJax0


2019年6月17日


相手を納得させる表現力を身につける方法

新年度が始まり、
私が研究室を構える大学にも
大勢の新入生が入学してきました。

その初々しい姿に、
こちらも気分が新たになります。

私が担当する講義の中の一つに
大学に入学したばかりの
1年生向けのキャリア科目があります。

その講義では冒頭にこう問いかけます。

「キャリアを日本語に言い換えたら?」

そこには、
学生たちに学んでほしい
ある狙いがあります。

***********************************
「納得解」を導き出す
***********************************

言葉の意味を自分の言葉で再定義する。
それがその狙いです。

すでに日本語として使われている英語や
日本語であっても意味が分かる簡単な言葉ほど
つい分かったような気分になって
安易に使ってしまいがちです。
しかし、それはとても危険なことです。

例えば、今回の「キャリア」という言葉。

辞書で引くと
「キャリア」=「経歴」
「専門的技能を要する職業についていること」
などと記載されています。

学問的には
「キャリア」=「人生」「生き方」「轍」
などと定義されています。

そのような「正解」はさておき、
自分は「キャリア」をどう定義するのか?

いま一度、単語に込められた意味を
自分なりの言葉で考えてほしい。
そういう意図から、
学生に問いかけをしているのです。

これまでに
学生からいろんな答えがあがりました。

「キャリア」=「自分の物語」
「キャリア」=「今までの、
        そしてこれからの俺」
「キャリア」=「可能性」

その理由を聞くと、
どれも「なるほど」と思うものばかり。
いわゆる「納得解」です。

本年度の講義でも、
秀逸な「納得解」に出会いました。

「キャリア」=「電子の穴」

これは工学部の学生の意見。
同じく工学部の学生からは、
「あ~」という賛同の声が上がった一方で、
根っからの文系人間の私は、
意味がわからずフリーズしてしまいました。

「キャリアとは電子の穴のようなものである」

この定義に込めた思いを、
その学生に解説してもらいました。

そして「深い!」
と思わず唸ってしまいました。
これまでの回答で、
私の中で3本の指に入るヒット作でした。

普段何気なく使っている言葉を
いったん自分の言葉で定義し直して
話してみる。

自分の考えた定義は
独りよがりでなく、周りを納得させる
「納得解」となっているのか。

こうしたとらえ直しを丁寧にしていくことで
言葉に対する感覚が磨かれ、
相手を納得させる表現力が高まるのです。

皆さんも自分が日々使っている言葉を見直し、
自分の言葉で再定義してみませんか?
正解ではなく納得解を導くことができたら
伝えた相手も必ず納得してくれるはずです。

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 コミュニケーション法をマスターしましょう。
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2019年4月16日