表現・印象にまつわるアレコレ

想定外から生まれる新たな学び Clubhouse 始めました

2021年になって
日本でも注目を集めるようになった
アメリカ発の音声SNS「Clubhouse」。

現在のところ招待制、
そしてiOSのみ対応という制約があるものの、
利用者が急速に増えています。
あなたはClubhouse利用していますか?

私は1月終わりに招待を受けて
右も左もわからないけれど、まずは体験!と
飛び込んでみました。

「音声のみ」ということで、
「Clubhouseで話すのは、
 ラジオ番組みたいなものかな」
と思っていたのですが、まったく違う!

(…正直に申し上げると
「ラジオ番組だったら経験があるから
 Clubhouseでも話せるかな」と
 なめていました…ごめんなさい)

違うことの一つは、Clubhouseは
「想定外のコミュニケーション」であること。
ラジオ番組には台本があり、
リハーサルも行い、完成された形で放送します。

しかし、
Clubhouseはスピーカーにあがる人も
話す内容も不確定要素ばかり。
まさに、想定外のコミュニケーション。
「台本通り」が得意な
元NHKキャスターとしては、
新境地です(笑)。

そんなClubhouseで
【人前で話す方のために】
というCLUBを開催しています。

残念ながらClubhouseのルールにより、
話の具体的な内容は公開できませんが、

たとえば、
MBS『情熱大陸』に出演した経営者に、
出演依頼までの経緯や1年に及ぶ
密着取材の様子、放送後の影響など
裏話を伺ったり、

NHK『あさイチ』などテレビ番組に
100回以上ゲスト出演をしている経営者に、
「メディアから出演依頼が続くコツ」
について伺ったり、

さらには
TBS『世界遺産』を担当している
毎日放送の現役テレビプロデューサーや
MBS『情熱大陸』担当プロデューサーに、
「メディアに出られる人の条件」や
「使いやすいインタビューの秘訣」など
伺ったりしています。

そして、
毎回多彩なスピーカーがルームに
来てくださるのも
Clubhouseのおもしろさの一つ。

これまでに

・東ちづるさん
(俳優・一社Get in touch 理事長)
・伊藤羊一さん
(Yahoo!アカデミア学長・『1分で話せ』著者)
・牛窪恵さん(世代・トレンド評論家)
・大桃美代子さん
(タレント・ニュースキャスター)
・緒方憲太郎さん
(ボイスメディア『Voicy』創業者)
・川口俊和さん
(演出家・『コーヒーが冷めないうちに』著者)
・前刀禎明さん(元アップル日本法人代表)
・武田双雲さん(書道家)
・のぶみさん(絵本作家)
・一青窈さん(歌手・作詞家)
・松尾貴史さん(タレント・コラムニスト)
・松田公太さん
(タリーズコーヒージャパン創業者)
・松本和也さん(元NHKアナウンサー)
・安田正さん(『超一流の雑談力』著者)
(50音順)

などが参加してくださいました。

お聞きになった方から、
「本当に学びが多くて面白かった」
「メンバーが豪華で感動的でした」
「有料級」というご感想をいただくほど
濃い内容ばかり。

新たなコミュニケーションツールによって、
新たな世界、新たな学びが広がっています。

そして、
それをどう活かすかはあなた次第です。

今後のClubhouseは、
村上信夫さん
(元NHKエグゼクティブアナウンサー)
小林照子さん
(美容研究家)
緒方憲太郎さん
(ボイスメディア『Voicy』創業者)
と対談する予定です。

ぜひお聞きいただき、
よかったら質問にもご参加ください。

Clubhouseを利用されている方は、
ぜひKAORI YANOを
フォローしてくださいね。

★時代の転換点に必要なのは
 リーダーとしてのスピーチ力。
 世界のトップリーダーの伝え方から
 学びましょう

『有事をチャンスに変える
 リーダーズスピーチ』
https://bit.ly/394vkI8

 


菅首相の施政方針演説 真似したい上手いポイントもあります

今月18日、通常国会が召集され、
菅義偉首相が施政方針演説を行いました。

出典 https://www.facebook.com/sourikantei

ニュース報道やSNSなどを見ると
この演説内容については
色々な意見があるようですが、
スピーチスキルだけみると
「上手いポイント」もあります。

今回は、この施政方針演説の中で
私たちが真似すると良いポイントを
お伝えします。

実際のスピーチ動画は
首相官邸の公式サイトをご覧ください。
https://bit.ly/3szMo13

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スピーチスキルは事前に「仕込む」
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今回の演説を動画で見ていた私は、
冒頭に菅首相が行ったある行動から
「あ、今回はもしかして
あのテクニックを使うのかな?」
と期待しておりました。
すると…ばっちり使ってくれました!

そのテクニックとは何か。
それは、「間(ま)」をとることです。

そして、
冒頭に菅首相が行ったある行動とは何か?
それは、演説に入る前に
用意してあった水差しから
コップに水をつぐ行為です。

菅首相は11秒かけて
ゆっくりと水を注いだあとに一礼し、
スピーチ原稿を読み始めました。

この「水を飲む」は、
拙著
『たった一言で人を動かす 最高の話し方』
で、「間(ま)のつくり方初級編」として
ご紹介した方法です。

聞き手に伝わるスピーチをするためには、
間(ま)は重要なスキルです。

とはいえ、
黙って間(ま)をとるという方法は、
スピーチに慣れている人でも緊張するもの。

そこで、
同書では初心者でもできる方法として、
間(ま)をとりたいタイミングで
動作を入れることをおすすめしました。

そして、
スムーズに間(ま)をとるためには、
今回の菅首相のように
演説に入る前に水をついで
仕込んでおく必要があります。

ベッドボトルなら、
蓋は一度開けてから再度閉めておきます。
飲もうとしたときになかなか蓋が開かない
ということがあるからです。
いずれにしても、事前の準備が大事なのです。

では、
菅首相がおこなった間(ま)のとり方を
具体的にみていきましょう。

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1.拍手を待つ間(ま)をとる
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スピーチの始まりは、
新型コロナウイルス感染症対策への
決意表明でした。

動画の2分13秒あたりです。
「難局を乗り越えていく決意であります」
というところで、
まっすぐ前を見て声のトーンをあげていき、
拍手を促します。

そして、
次の「今回、緊急事態宣言を発出しました」
という言葉の前に約8秒の間(ま)をつくり、
沸き起こった拍手が静まるのを待っています。

あらかじめ
拍手が起こりそうなところを想定しておき、
そこに間(ま)をつくるというスキルです。

仮に、拍手が起こらなかったり、
反応がなかったりしたときは、あえて
「あれ?ここは拍手するタイミングですよ」
などと言って笑いをとっても良いでしょう。

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2.水を飲むことでロングの間(ま)をつくる
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菅首相は、
15分13秒から、水を飲むことで
8~9秒の間(ま)をつくっています。
これは同書でも解説している
「ロングの間(ま)」です。

ただ、水を飲む場所が
もっと効果的な場所であればと、
少しもったいない間(ま)のとり方でした。

効果的な場所とは、
話の転換箇所、つまり区切れです。

今回の演説は全体で44分間あり、

1)新型コロナウイルス対策
2)東日本大震災からの復興、災害対策
3)我が国の長年の課題に答えを
4)地方への人の流れをつくる
5)少子化対策と社会保障の将来
6)外交・安全保障
7)おわりに

という7つの章立てになっています。
その各章の中に
いくつかの節があるという構成でした。

菅首相が水を飲んだ15分13秒あたりは、
第3章「我が国の長年の課題に答えを」の
第2節目と第3節目の間。

話の句切れではありましたが、
同じ章内でした。
章の区切れで意図的に水を飲めば、
よりよかったのではないでしょうか。

(※ちなみに、
 19分53秒に水を飲んだシーンは
 話の句切れではないため、
 拍手が起きた間(ま)を使い
 喉が渇いたので飲んだという感じが
 否めません。

 はやぶさ2のカプセルの帰還という
 明るい話題でもありますから、
 やや残念でした。)

水を飲むタイミング は、
一つのテーマを話し終えた区切りです。

水を飲みながら
ロングの間(ま)を入れることで、
聞き手は今までの話を整理でき、
次のテーマへの期待も高まります。

原稿を読む場合は、
「ここで水を飲む」など書きこんでおくと
良いですね。

また、33分53秒あたりで、
噛んだあとに
水を飲んでいる場面もありました。

菅首相は、こうした失敗の立て直しのために
水を飲んだようですが、
(もちろんこの方法もスキルの一環です)
意図的に間(ま)を取るために
使うこともできるのです。

今回は水を例に挙げましたが、
他にも資料やホワイトボードなどの
道具を上手に使えば
間(ま)をとる場所、
長さをコントロールできます。

簡単にできることですが、
知っているのと知らないのとでは大違い。
ぜひお試しください。

★「間(ま)」をコントロールして
聞き手を動かすスピーチスキルを
身につけましょう。
基礎編
https://bit.ly/3sSQnG7
実践編
https://bit.ly/36cVYxj


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あとがき
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今月21日(日本時間)、
ジョー・バイデン氏が
第46代アメリカ大統領に就任しました。

NHKニュースのサイトに、
このような記事が掲載されています。

「『きつ音』の大統領誕生へ
アメリカ社会に希望見いだす人たち」
https://bit.ly/3iuvrR0

バイデン氏は、子どもの頃から
きつ音に悩まされていたといわれています。
その経験をもとに、
同様にきつ音に悩む人たちと交流を続け、
アドバイスを送っているとのこと。

そして、
大統領就任式で自作の詩を披露し、
世界中から注目されることとなった
アマンダ・ゴーマン氏。
彼女も言語障害を乗り越えてのスピーチ
だったと報道されています。

実際の動画はこちらです。

こうしたエピソードによって、
「スピーチは誰でも訓練すれば上達するもの」
という考えが広まることを期待しています。
「スピーチが重視されるアメリカ社会」
だけでなく、日本でも。

そして大事なことは、
その正しい訓練法も一緒に広まること。

「よし、 私が広めるぞ!」
と決意を新たにしています。

遅くなりましたが、
2021年もどうぞよろしくお願いします。

★あなたの話し方を
ビジネスの武器に変えるために
必要なのは正しい理論です。
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 教材専門オンラインSHOP』
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2021年1月25日