先日、某ベストセラー著者の講演会が福岡で開催されました。
私は研修のお仕事で広島にいたため、少し足を伸ばして参加してまいりました。
その会場で、とある方から声をかけられました。

4月に福岡で開催した、私の出版記念講演に参加したくださった方です。

私とほぼ同じ歳の女性で、
相手の目をまっすぐに見て、真剣に語るのが印象的な方です。
「矢野さんの講演会が、私の人生の転機だった。
講演会で聞いたノウハウをひとつずつ実行してみたら
仕事に進展があって、手ごたえを感じた。」
このように話して下さいました。
一定期間継続してお会いする「スピーチトレーニング」や、
連続して開催する「セミナー」だと、
受講者の「その後」をお聞きする機会はあります。
しかし、講演会の場合、その場限りという場合がほとんどです。
講演を聴いてくださった方と、再びお会いする機会は少ないものです。
今回、講演後の反応を直接お聞きすることができるのは
とても貴重で有難いことでした。
講演会というものは、きっかけに過ぎません。
出席された方々は、
講演を聴き終えてすぐのその時はモチベーションが高まり
誰でもが
「よし、やってみよう！」
という気持ちになることでしょう。
しかし、皆様は、その気持ちを何日間、持ち続けられますか？
モチベーションを継続できるか否かは、人によって違います。
彼女は、私の講演を聞いてから3ヵ月、
ずっとモチベーションを持ち続け、しかも実行し続けていました。
素晴らしいことです。
私の講演は、単なる「やる気の発火点」でしかありません。
持続することができたのは、ご本人の力です。
私が講演やトレーニングでスピーチの仕方などをお伝えしている目的は、
自分を表現するスキルを身につけることで
自分自身をもっと好きになって、自信を持ってほしい
という思いもあります。
大変失礼ながら、正直に申し上げますと
彼女が、4月の講演会時点で他の人に与えていた印象は
特別強いものではありませんでした。
講演の出席者、６４人の中で、その他大勢に埋もれていたような感じでした。
再会した時、思い出すのに少々時間を要するような。。。
しかし、今回お会いした時の彼女は、
白いカラーの花のようでした。
清楚な中にも真剣みのある印象。

一度会った人の中に、自分の存在を個性や魅力として印象づけられる「強さ」を手に入れていらっしゃいました。
この変化は、
彼女が自己表現を変えたことで、自信がついたためではないかと、私は思います。
私の講演会をきっかけとして努力され、
印象を変えるほどの自信を得た「その後」の彼女に
嬉しさと、ますます応援したい気持ちでいっぱいになりました。
彼女は何度も
「矢野さん、ありがとうございます」
とおっしゃっいましたが、私のほうこそお礼を申し上げたいです。
ありがとうございます。
次回は、スピーチトレーニングを受けた方の「その後」をお話しさせていただきますね。