メディア掲載・取材・出演

自己紹介で〇〇タイプを伝えよう

先月、
ラジオ番組『simple style -オヒルノオト-』
に出演させていただきました。

毎週月曜日から金曜日
11時30分~12時55分、
全国23のFM局で放送されている番組です。
http://www.jfn.jp/RadioShows/oto

パーソナリティーはモデルの渡辺枝里子さん。
さすがはモデル!
お顔が小さくてスタイルもよく、
とても綺麗でした♪
事前の打ち合わせも自らスタジオから出てきて
丁寧に対応してくださるなど、
人柄も素晴らしい方でした。

拙著『大人の伝え方ノート
一言で「人間関係」はガラッと変わる!』

大人の伝え方ノート表紙

をお読みいただいたという
渡辺さんのナビゲートのおかげで、
番組では楽しくお話しさせていただきました。

リスナーの皆様からいただく
メッセージテーマが
「自己紹介」だったこともあり、
番組内で、印象に残る自己紹介の仕方について
質問をいただきました。

自己紹介は初対面の人と人間関係を築くための
第一関門であり、
苦手意識を持つ人も多いかもしれません。

しかし、
ビジネスシーンで自己紹介をする機会は
意外と多いもの。
苦手と避けてばかりではいられません。

そこで今回は
印象に残る自己紹介をするための
ヒントをお伝えします。

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「ステレオタイプ」を利用する
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自己紹介でただ名前を言うだけでは
相手の印象には残りません。
初対面の人に
あなたという人物をどう印象付けるのか。
そこを考えるのが大人の伝え方です。

心理学の用語で
初頭効果」というものがあります。
先に提示される情報の方が、人の印象に
大きな影響を与えるという理論です。

つまり、
自己紹介で最初に示されたあなたの情報は、
その後の印象も左右するのです。

番組にメッセージを寄せてくださった
あるリスナーの方は、自己紹介のときに
3月3日のひな祭りが誕生日
ということを話すそうです。

これは、
まさに「ステレオタイプ」を活用した
巧みな自己紹介です。

「ステレオタイプ」とは、
ある集団に属している人に対する
思い込みです。

たとえば、大阪出身と聞くと
きっとこの人はお笑い好きなんだろうな
と思いませんか。

このリスナーの方の場合、
ひな祭りから連想して
「柔和で優しい人」「女性的」
というイメージを聞き手は抱くでしょう。
(リスナーご本人が男性であっても
女性であっても、です。)

このステレオタイプを上手に使えば、
短い言葉であなたの人となりを
印象付けることができるのです。

上に挙げた出身地のほか、
職業や学生時代の部活など
いろんなステレオタイプがあります。

あなたの情報の中で
うまく自己紹介に使えそうな
ステレオタイプは何ですか?
ぜひ考えてみてくださいね。

★心理学に基づくアカデミックな
話し方のスキルを学びましょう。
繰り返し見ることで、学びが定着します。
https://bit.ly/2RgJax0


2019年6月17日


【前編】異動期のスピーチのコツ

年度の切り替えのこの時期、
新しい職場に異動したという方、
異動してきた人や新入社員を迎えるという方
も多いでしょう。

新しい人間関係を構築するのに
欠かせないのがあいさつですよね。

こうした
異動期のあいさつやスピーチのコツについて
新聞の取材としてお話いたしました。

紙面には3月14日の
日経産業新聞に掲載されましたが、
「記事を見逃した」という
ご連絡をいただきましたので
内容を一部ご紹介しますね。

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PREP法でコミュニケーションを円滑に
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まず考えたいのが、
あいさつやスピーチの目的です。

ビジネスにおけるスピーチは
「話がうまいね」で終わってしまっては
意味がありません。
何のためにあいさつをするのか、
目的をはっきりとさせることが大事です。

たとえば、
これまでの職場を離れて
他部署へ移るときのあいさつであれば、
「今後も助け合えるよう
 つながりを持ちつづけたい」

新しい職場でのあいさつなら、
「新しい業務に早く慣れることができるよう
 いろいろと教えてほしい」
といったことが考えられます。

こうした場面に最適な
スピーチの組み立て方は『PREP法』です。

拙著『NHK式+心理学
一分で一生の信頼を勝ち取る法』

【NHK式+心理学】 一分で一生の信頼を勝ち取る法

でも紹介していますので
ご存知の方も多いかと思いますが、
改めて説明します。

1『結論(Point)』
2『理由(Reason)』
3『事例(Example)』
4『結論の再確認(Point)』


という順に話をしていく方法です。

たとえば
別の支店に移ることになったときのあいさつ。
PREP法を使うとこのようになります。

P:この○年間で成長することができました。
R:職場の皆さんにご指導いただいたからです。
E:難しいと思われたA社の案件も、
 このように助けてもらえたからこそ
 うまくいきました。
P:この支店で学んだことを
 新しい支店でも生かしていきます。
 今後もよろしくお願いします。

ポイントとなるのが、3番目の事例です。
聞き手の共感を得られるような
具体的な失敗談や成功談をいれましょう。

話の長さは、3分以内に収めます。
長々と話す必要はありません。

時間配分はそれぞれ
最初のPに5秒、Rに2~3秒、
最後のPに2~3秒、
残りの時間全部をE
にあてます

一文は50文字以内に。
拙著『最高の話し方』でもご紹介した
一文一息の話し方です。

最高の話し方

短く言い切ることで、
思いがより伝わるのです。

業務報告と違ってあいさつは、
あなたという人を周りに分かってもらう
ためのものでもあります。
人柄をにじませるような話し方をすると
聞き手の心に残るあいさつになります。 

感情も抑える必要はありません。
なじみのある職場を離れる寂しさや
新しい業務にチャレンジできる喜びを
表情や声の調子、ジェスチャーで
自然体で表現しましょう。

職場でのあいさつやスピーチには、
コミュニケーションを円滑にする以外の
目的もあります。

こちらについては、次回お伝えしますね。

★信頼を勝ち取る
 コミュニケーション法をマスターしましょう。
『ビジネスマンのための信頼を勝ち取る
 コミュニケーションの法則』
https://bit.ly/2U8jqaZ

2019年4月2日