メディア トレーニング

スピーチの場数を踏んでもうまくならないわけ②

前回のブログで、
「スピーチで緊張してしまうが、
 場数を踏めばうまくなりますか?」
という質問についてお答えしました。

この質問に対する答えは「NO」。

ただ場数を踏むだけでは「慣れる」だけで
スピーチはうまくならないからです。

そこで
スピーチ上達のためのポイントが
2つあるということをお伝えしました。

今回はその続きをお伝えします。

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自分の姿を客観視する
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前回のブログではスピーチ上達のための
1つ目のポイント、
正しい知識を得た後に技術を習得するという
順番が大事ということをお話しいたしました。

では、2つめのポイント何でしょう。

それは、
動画を撮影して自分で確認することです。

前回ご登場いただいた
経営者のクライアントは、
ゴルフレッスンのとき
自分のショットをビデオ撮影して
コーチと一緒に見るそうです。

「まずはコーチに理屈を習って、練習して
 自分ではできたつもりになっている。
 けれど後で自分のショットをビデオで見たら
 できていないのでがっかりする」
とおっしゃっていました。

スピーチトレーニングも同じです。

スピーチがうまくなるには、
自分が話している様子を撮影し、
見返してみる。

どこができていて、
どこができていないかを
正しい知識を基に確認し、
修正していくという
作業が欠かせないのです。

しかもそれを
誰か自分以外の方と一緒に
見るのがポイントです。
自分ではわからない点を
客観的に指摘してもらうのです。

NHKでアナウンスの仕事をしていたとき、
報道番組のキャスターを担当していました。

60分の番組放送修了後、
一緒にキャスターをしていたアナウンサーや
上司のアナウンサーなど、複数人で
その日の放送を見返していました。

そして反省会として
自分のアナウンスについて細かい
指導を受けていました。

それを毎日繰り返すからこそ
プロは上達がはやいのです。

自分の話している姿を見るのは
恥ずかしいかもしれませんが、
ぜひ客観的に見られるようになりましょう。

★スピーチの正しい知識を身につけましょう。
「間」を使った話し方の理論と
やるべきステップを2時間で学べます。
https://bit.ly/2n6jjcU

2018年8月3日


突発的なスピーチでもベストの対応をする方法

私は以前、あるクライアントに
「JAF」と称されたことがあります。

JAFとは、車のトラブルが起きた時に
駆けつけてくれるロードサービスのこと。
いつどこで車のトラブルが起きるか
分からないため、
24時間365日連絡すれば対応してくれる
という安心のためのサービスです。

出典:http://www.jaf.or.jp/

スピーチも同じ。
いつどんな場面で
急に必要になるか分かりません。
そのつもりがなかった席で
ちょっと一言と頼まれて焦った、
というのもよく聞く話です。

ですから、そのクライアントの方は
安心のためにスピーチコンサルを受けている
とのことでした。

しかし、残念ながら私は
JAFのように24時間対応はできません(・・;)
スピーチを頼まれどうしてよいかわからない
誰にも相談できない
そんなときはどうすればいいのでしょうか。

今回は突発的なメディア取材にも
ベストの対応ができたケースをご紹介します。

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ノウハウではなく神髄を理解する
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先日のこと。
以前私のメディアトレーニングを
受けてくださったFさんから
メールがありました。
時間は午前11時39分です。

「先ほどテレビ局(キー局)の〇〇という
 番組の方から取材の申し込みが入りました。
 〇〇のニュースに対してコメントをほしい
 とのことです。どう対応すればいいですか?
 どう答えればいいですか?

 このあと午後1時に取材がきます。
 何か気をつけることはありますか?
 こうしたことは初めてなので、
 どうかご助言下さい!」

テレビの取材はこんなふうに
「急にいまから」ということが多いものです。

しかし、その日私は
午前11時から午後1時の間は
別の指導をしていて手が離せず、
メールをすぐに見ることができませんでした。
いわゆるJAF対応できなかったのです。

メールを見ることができたのは夕方。
午後1時からということは、
とっくにテレビ取材は終わっているはず!
ごめんなさいFさん!

すぐにお詫びと状況確認の連絡をしなくては
と思ったのですが、
この午前11時39分のヘルプメールの後に
もう一通Fさんから
メールが来ていることに気が付きました。

時間は午後0時44分。取材開始16分前です。
ハラハラしながら確認してみると、
内容はこのようなものでした。

「時間が迫っていたので、
 今回は〇〇で対応しました」

この〇〇という方法は、
もし私がメールを読んでいたら
Fさんにお伝えしたであろう内容と
同じでした。

直接今回の問い合わせには
お答えできなかったけれど、
前のトレーニングの時に
お伝えしていたことをもとに、
Fさんはご自分で判断なさいました。

そして、私が思う
ベストの対応をなさったのです。

なぜそれができたか。
この方がスピーチの神髄
理解してくれていたからです。

話し方をどうすればいい、
どんな言葉に気を付ければいい。

こういった細かいノウハウは
付け焼刃でしかありません。
これでは毎回スピーチトレーニングが
必要になってしまいます。

私はいつも
クライアントさんにこうお伝えしています。

スピーチをするときに
私は毎回毎回いつまでも
そばについているわけではない、と。

究極は、
自分が自分のスピーチコンサルになること

毎回スピーチの度に
コンサルを受けていたら大変です。

自分が自分のスピーチコンサルになるには、
神髄を理解することが大事です。

ノウハウではなく神髄。

この方は
メディアで話すとはどういうことなのか、
という神髄を理解していたから
自分で判断できたのです。
素晴らしいですね。

これはスピーチだけの話ではありません。
あなたも
いま何か学んでいることはありませんか?

資格取得のための勉強や英会話、
趣味のスキルなど。
それら全部に共通するポイントです。

ノウハウではなく神髄。

テクニックを習い、自分で神髄を見極める。

または神髄を教えてくれる指導者を探す。

ぜひ意識してみてくださいね。

★スピーチの神髄を究めるために
 繰り返し学びましょう。
『たった一言で人を動かす「最高の話し方」
(基礎編&実践編)』
https://bit.ly/2rYfQiw

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あとがき
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いわゆる「ゴールデンウィーク」が明けて、
次の長い休みは夏休み
という方も多いことでしょう。

ところで、NHKでは
「ゴールデンウィーク」とは言いません。

ゴールデン=黄金には、価値観が入っており、
「ゴールデン」かどうかは人によるからです。
価値観はあくまでも入れず、
事実のみを話す公共を意識したNHK式です。

では、何と言っているかというと、
「大型連休」です。
休みをとりにくい人に配慮して、
「大型」という言葉を外して
「春の連休」と表現を変えることもあります。

秋の「シルバーウィーク」も
最近いろんなところで
耳にするようになりましたが、
こちらも同様です。

ぜひNHKニュースを注意して
聞いてみてくださいね。

カレンダーを見ると、
今年の秋は「大型」と言えるような
連休はなさそうですが…(´・ω・`)

★信頼を勝ち取り
ビジネスに活かすのであれば、
「NHK式」の話し方が効果的です。
『「人を動かす話し方」を身につけるための
教材専門オンラインSHOP』
https://bit.ly/2GEBCNI

2018年5月23日